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新型コロナウイルス禍で人気を集めるウェブ系の職業訓練=神戸市中央区京町
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 新型コロナウイルス禍で雇用環境の悪化が続く中、パソコン操作など仕事につながる技術を無料で学べる公的職業訓練の人気が兵庫県内で高まっている。コロナの影響で飲食、観光業界などで職を失い、転職に向けて「手に職」を求める人が増えた上、働きながら通えるよう厚生労働省が訓練時間を短くするなどの特例措置を設けたことが利用を後押しした。一方で人気の訓練が偏り、待機者が出るなど課題も生じている。(小谷千穂)

 県内では、コロナ禍で飲食、観光などサービス業の不況が続き、解雇、収入減などの問題が相次いだ。

 兵庫労働局には「勤務先の飲食店が閉店して失業した。事務職に就きたいのでパソコンを習いたい」「旅館で働いていたが、コロナで仕事がなくなり、帰郷した。パートで働きながらかばん製造業を目指すため、技術を身に付けたい」「イベント業で仕事がない。不動産関係に再就職したいので知識が必要」といった相談が寄せられ、転職に向けて公的職業訓練の受講を希望する人が増えた。

 そうした状況を受け、厚労省は今年2月、仕事と訓練を両立できるよう公的職業訓練の期間や時間の短縮を可能とし、受講給付金を得るための条件を緩和。当初9月末までだったが、22年3月末までに延長した。

 同労働局によると、近年右肩下がりだった県内の訓練利用者は増え、2020年4~9月の2169人に対し21年同時期は2420人だった。

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 人気はパソコンやウェブ関連。ウェブデザイナーやプログラマー、動画クリエイターなどを育てる神戸・三宮の職業訓練校「創造社リカレントスクール三宮校」では、19年度は528人だった受講希望者が、コロナが広がり始めた20年度から1・5倍に増えた。

 希望者の4分の1は前職が販売接客業。谷口嘉崇所長は「手に職という考え方で、コロナ前より受講希望者が増えた」とみる。

 同校ウェブクリエイターコースに通う神戸市須磨区の女性(27)は今春まで、外資系航空会社の客室乗務員として正社員で勤務。コロナ禍で減便が続き、半年の休職を経て退職を余儀なくされた。「不況でも活躍できるスキルを身に付けたい」とウェブ業界への転職を決心。訓練について「お金も時間も効率的で、頑張れる」と前向きに語った。

 一方で、IT系は人気が高いため、応募倍率が2倍以上となる受講施設も。コースや定員を増やすが追い付かず、希望の訓練をすぐに受けられない求職者も多い。半面、介護・福祉やものづくり関連は求人数が多いにもかかわらず訓練は定員割れしている。

 同労働局はそうした偏りを踏まえ、「幅広い職種の魅力を知ってほしい」と説明会や体験会を開くなど工夫を重ねる。

【公的職業訓練】国や自治体が運営・委託する施設、民間企業、学校NPOが実施。未経験分野への就職を目指す求職者がハローワークの紹介を経て利用。対象は離職者や労働時間が週20時間未満の在職者。雇用保険(失業保険)か給付金をもらいながら無料で受講できる。医療や経理事務、IT、機械加工やリフォーム技術などの建設・製造系、介護、デザインなど多様な技術を学べ、期間は基本2~6カ月。

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