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 兵庫県議会(定数86)の美方郡選挙区(香美町、新温泉町=定数1)が、人口減少によって公職選挙法に基づく「強制合区」の対象となり、合区先の行方に関心が集まっている。隣接する豊岡市選挙区(同1)、もしくは養父・朝来市選挙区(同1)が対象となるが、定数削減の考え方の違いなどから県議会内で意見がまとまっていない。(金 旻革)

 県議会の選挙区数は39区。うち定数1の「1人区」は19区ある。2020年の国勢調査(速報値)を踏まえ、県議会は今年6月、「議員定数等調査特別委員会」を立ち上げ、議員定数や選挙区の在り方の議論を進めてきた。

 速報値によると、兵庫県の人口は546万9184人。15年の前回調査から6万5616人減った。県議1人当たりの人口は6万3595人。美方郡選挙区の人口は2万9397人と、その半数に届かず、強制合区の対象となった。全6会派とも「美方郡の強制合区は不可避」との見解で一致したが、合区先の一本化が難航している。

■「逆転現象」の懸念

 「今しばらく時間をいただきたい」。11月24日、同特別委の会合で最大会派・自民の小西隆紀幹事長はそう述べ、10分程度で散会となった。他会派は「美方郡選挙区と豊岡市選挙区との合区」を妥当とする意見が大勢を占めるが、自民は結論に至っていない。

 人口減少や行財政改革に伴い、県会の議員定数は年々削減。現在は最多だった1991年の94と比べて8減となっている。しかし、いわゆる「1票の格差」は解消されておらず、多くの会派はさらに是正が必要という問題意識を共有している。ただ、ある自民県議は「定数の維持か、削減か。会派内で意見の隔たりがある」と明かす。

 公選法の理論上、美方郡の合区先が人口約7万7千人の豊岡市であれば新選挙区の定数が1から2となり総定数は維持される。一方、人口計約5万1千人の養父・朝来市との合区では選挙区の定数は1のままで、総定数1減につながる。

 総定数を維持するために養父・朝来市合区の定数を2としても同法の規定には反しないが、人口約9万4千人の芦屋市(定数1)などより定数が多い「逆転現象」が生じ、1票の不平等が拡大することになる。

■「地域性の優先を」

 定数減を巡っては「過疎地の声が届きにくくなる」(県議)という懸念も出ている。

 但馬地域の3市2町でつくる「但馬自治会」(会長=関貫久仁郎・豊岡市長)は11月中旬、県議会議長に但馬地域の選挙区の現状維持を訴える要望書を提出。その中で「合区がやむを得なければ、地域の状況を踏まえて豊岡市と美方郡の選挙区で定数2」と求めた。行政事務や地域活性化などで親和性が高い豊岡市との合区が適切-という地元の総意を表明した形だ。

 ベテラン県議の一人は「地元の意思表示は重い。別の判断をするのであれば、説得できるだけの理屈立てが必要だろう」とみる。

 特別委は報告書を取りまとめ、来年2月に予定される県議会定例会で関連する条例改正案が提出される見通しとなっている。

【強制合区】公職選挙法は都道府県議の選挙区の人口は「議員1人当たりの人口」の半分以上が必要と規定。満たない場合、隣接する市町村の区域と合わせて一つの選挙区を設けなければならないと定める。兵庫県議会は5年ごとの国勢調査に合わせ、選挙区の見直しを実施。近年では朝来市が2015年調査で合区対象となり、単独選挙区の人口基準を満たさない「特例選挙区」となっていた養父市との合区が決まった。

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