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本張りが遅れ、冷凍庫に保管されたままのノリ網=明石市内
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本張りが遅れ、冷凍庫に保管されたままのノリ網=明石市内

 兵庫県漁業協同組合連合会(明石市)は、養殖ノリの生産が遅れているとして、10日に予定していた県産ノリの今季初入札(共販)を中止すると決めた。植物プランクトンが異常に増殖し海水の栄養塩濃度が低下。色落ちが発生し、ノリ網の張り込みを見合わせた漁協もある。

 初回の入札中止は、高水温と日照不足が原因となった2006年以来。

 県漁連によると、異常増殖したのは、植物プランクトンのコシノディスカス。海水1リットル当たり300細胞でノリの生育に影響が出るとされるが、10月には明石市から加古川市にかけての地先で、最大5千細胞が観測された。

 12月に入ると、播磨灘全域で300~100細胞以下に減少。降雨により、窒素やリンなどの栄養塩が陸から補給されて回復の兆しが見え始めたが、現在も海中の窒素量は例年の6割程度と低い状態が続く。

 この影響で、ノリ網を海に出す「本張り」を遅らせる漁協が続出。主要産地の明石市では、例年より約10日遅い今月5日からようやく沿岸域で張り込み作業を始めた。しかし、栄養塩不足が深刻な沖合の鹿ノ瀬漁場ではまだ本張りは手つかずの状態。20年以上ノリ養殖を続ける男性は「こんなことは初めて」と嘆く。

 高砂市以西などの産地ではノリに加工しても栄養塩不足で黒い光沢が出なかったり、強風で芽が切れたりと生産が不調。数量が確保できず、県漁連は初回の共販をとりやめた。新芽を摘んだ「一番ノリ」の入札は18日に持ち越しとなった。

 瀬戸内海では近年、水がきれいになった半面、排水などに含まれる窒素やリンの栄養塩が減り、漁業不振が続く。県漁連のり海藻部の箕浦博之課長(47)は「歴史的不作だった昨年よりひどい状況。栄養塩不足には打つ手がない」と話している。(有冨晴貴)

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