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竜山石の採石場を背に返礼品のコースターをアピールする(左から)松下尚平さん、八木健吾さん、上谷奈穂子さん=高砂市阿弥陀町魚橋
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竜山石の採石場を背に返礼品のコースターをアピールする(左から)松下尚平さん、八木健吾さん、上谷奈穂子さん=高砂市阿弥陀町魚橋
青、黄、赤と3色ある竜山石(八木健吾さん提供)
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青、黄、赤と3色ある竜山石(八木健吾さん提供)
クラウドファンディングのQRコード
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クラウドファンディングのQRコード

 皇居の敷石や国会議事堂に使われている兵庫県高砂市特産の高級石材「竜山石(たつやまいし)」が、希少性と約1700年続く採石の歴史を評価され、リニューアルされる米国の日本庭園で使われることになった。竜山石の採石会社は減っていることから、同市内の有志が「産業として途絶えさせてはならない」とこの機会に情報発信を計画。米国への石の輸送費などと合わせ、PR資金をインターネットのクラウドファンディング(CF)で募っている。(笠原次郎)

 米国での石の採用は、同市出身の建築家八木健吾さん(35)=同県加古川市=が2016年に現地の日本庭園を視察し、その後、全米で庭園を手掛ける栗栖宝一(くりすほういち)さん(82)=オレゴン州ポートランド=と知り合ったことがきっかけ。八木さんは仕事を通じて知った竜山石の良さを栗栖さんにアピールし、今年夏、サンフランシスコ・ゴールデンゲートパークなどの日本庭園で使われることが決まった。

 かつて高砂市内に数十社あった採石会社が現在、3社に減少。その中で唯一の後継者で、松下石材店(同市米田町米田)の松下尚平専務(47)が「竜山石が海外に広がるきっかけになればうれしい」と無償で石を提供することにした。

 輸送費などの資金は、八木さんや松下専務らが10月下旬、CFサイト「モーションギャラリー」で募り始めた。石が米国まで運ばれて日本庭園に使われるまでの過程を紹介するPR動画の制作や、高砂市内で石を触ってその良さを体感できる場所の整備にも充てる。

 有志の一人で、同市内でリラクセーションサロンを経営する上谷奈穂子(なほこ)さん(45)は、温めた竜山石を腰や肩に当てるセラピーに活用している。「磨いた石はつるつるで、きめ細かい肌のよう。ぜひ一度、直接触れてその良さを知ってほしい」と話す。

 クラウドファンディングは12月20日まで、目標額は200万円。返礼品は出資額に応じ、竜山石のコースター(5千円)や、家族や親子での石割り体験(3万円)など。八木さんTEL080・3100・0251

【竜山石】約1億2千万年前の白亜紀に起きた噴火の灰で岩ができ、それが陥没してカルデラ湖が出現、さらに約2千万年後に噴出したマグマで沈んでいた岩が溶け、再び固まってできたとされる。粒子が細かく、磨くと人肌のように滑らかな手触りになる。加工と細工に適した適度な硬さがあるため、古墳時代から大王(おおきみ)らを葬る石棺に使われ、世界文化遺産・国宝姫路城の石垣にも使われている。色は青や黄に加え、ごく微量の赤もある。

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