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クランクアップし笑顔を見せる吉岡里帆さん(中央)=10日午後、沖縄県名護市安部(代表撮影)
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クランクアップし笑顔を見せる吉岡里帆さん(中央)=10日午後、沖縄県名護市安部(代表撮影)

 太平洋戦争末期の沖縄戦を描き、命や平和の尊さを伝える映画「島守の塔」(神戸新聞社などで製作委員会を構成)の撮影が10日、沖縄県名護市で完了した。昨年3月下旬にクランクインしたが、新型コロナウイルス感染拡大を受けてすぐに撮影を中断。先月にようやく再開にこぎつけ、足かけ1年10カ月でのクランクアップとなった。

 作品は、沖縄最後の官選知事・島田叡(あきら)氏=神戸市須磨区出身=らが主役。島田氏は20万人以上が犠牲になったとされる沖縄戦で、住民を追い詰める軍の方針に苦悩しながら、県民の生命を最優先に行政の指揮を執った。最後まで県職員と共に行動し、糸満市摩文仁付近で消息を絶った。

 この日は、名護市で砂浜のシーンなどを撮影。苛烈な日々を生き抜いた県職員として描かれる女性「比嘉凛(ひがりん)」を演じた吉岡里帆さんは「中断を乗り越えて撮りきることができてホッとした。当時の沖縄の人たちが体験した悲痛な思いが、若い人にも伝わるとうれしい」と話した。

 映画は、沖縄本土復帰50年の節目となる来年の春完成、夏以降の全国順次公開を目指す。(小森準平)

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