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神戸市役所=神戸市中央区
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神戸市役所=神戸市中央区

 神戸市が11月から新型コロナウイルスの後遺症に特化した相談ダイヤルを開設したところ、12月10日までに160人から相談が寄せられた。国立国際医療研究センターによると、コロナ患者の4人に1人程度は半年後も後遺症があるとされており、影響の広がりが懸念されている。

 神戸市は各区の保健センターに後遺症に関する多数の相談が寄せられたことから、独自の窓口を開設した。看護師3人が電話対応している。大阪府や東京都立病院なども同様の窓口を設けている。

 160人の内訳は、女性86人、男性60人(ほか不明14人)で、女性の方が多かった。40代が42人で最多。50代は41人、30代が26人と続き、30~50代で約7割を占めた。20代以下も22人いた。

 最も多い症状は嗅覚障害で、3割弱の43人。倦怠(けんたい)感が40人(25%)、味覚障害が31人(19%)、頭痛が25人(16%)、呼吸苦が20人(13%)と続いた。このほか、不安やうつ、筋肉痛、脱毛、集中力低下、記憶障害、食欲不振、めまいなど幅広く、一人で複数の症状を訴えるケースも多かった。

 市は、市医師会などに協力を求め、後遺症患者に対応できる医療機関191カ所(10日時点)をリスト化。診療が必要と判断した場合、このリストから、相談者のかかりつけ医か、居住地近くの診療所を紹介している。

 神戸市のコロナ感染者は2万7千人以上、兵庫全体では7万8千人以上おり、後遺症に悩んでいる人は相当数いるとみられる。神戸市保健所の楠信也所長は「相談を通じて適切な治療を受けることで、症状の改善につなげてほしい」と話す。相談ダイヤルTEL078・322・6037(平日と日曜の午前10時~午後5時。対象は神戸市民のみ)

(井川朋宏)

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