神戸市立王子動物園(同市灘区)に1万円以上を寄付すると、年間パスポート(年パス)がもらえる。園の運営を支える「動物サポーター」の証しであり、赤色の特別仕様となっている。だがこのパスポート、一昨年からは地元の神戸市民が寄付してももらえないようになってしまった。当然、地元ファンの不満は渦巻く。なぜこうなったのか。(井上太郎)
園の運営費を団体や個人が寄付する動物サポーター制度は、同園の赤字が続く中、経営改善の一環で2005年に導入された。個人の場合1口1万円から寄付できる。主に動物の餌代や獣舎の整備費に充てられ、寄付者の名前が園内に掲示される。
広くサポーターを募るため、寄付の特典として年パスを発行してきた。年パスは園の窓口で3千円で買えるが、サポーターは通常の青色ではなく、赤色の特別仕様とした。ところが、19年度に突如、神戸市民だけその特典がなくなってしまった。
原因は「ふるさと納税」だった。
ふるさと納税は、任意の自治体に寄付することで、住んでいる自治体に納める住民税や所得税が控除される制度。寄付を得やすくするため、16年度から市立施設への寄付であるサポーター制度もふるさと納税として扱うようになった。特典の年パスは寄付者への「返礼品」になった。
当初は、自分が住む自治体に寄付しても返礼品を受け取れたため、地元・神戸の寄付者も年パスがもらえた。だが、総務省は地域の振興を応援する趣旨に反するとして、19年6月、居住地の自治体に寄付しても返礼品が受け取れない仕組みに変えた。
これで割を食ったのが神戸市民の動物サポーターだ。同じ金額を寄付しても年パスをもらえず、必要なら別途買うはめになった。
「『特典がないから』という理由で支援をやめるのは嫌だから続けるが、率直に残念」。ジャイアントパンダ「タンタン」のファンで、園に足しげく通う50代の女性がこぼす。
入場ゲートで赤色の年パスを出すことが誇りだったといい、「追加でさらに3千円払って買ってるのに、サポーターと認識されないのがさらに悲しい」とも。
ツイッターでは、「何で神戸市民が不利益を被るのか理解できない」「芦屋市に越そうかな」と不満を漏らすサポーターもいる。
一方、園によると、ふるさと納税制度適用前の15年度に149件だった寄付件数は、20年度に783件まで増加。金額も増えているといい、ふるさと納税適用の恩恵がうかがえる。
市民に特典が付かなくなったことについて担当者は「制度上の問題でやむを得ない」としつつ、「市内在住のサポーターの皆さまには、差が出てしまい申し訳ない。今後ともご支援をよろしくお願い致します」と理解を求めている。
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