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 兵庫県は15日、県と市町で実施した盛り土の総点検結果を公表した。土砂災害警戒区域や山地災害危険地区などの重点点検対象エリアを中心に34市町の646カ所を調べ、法令違反など是正措置が必要な盛り土が7カ所見つかった。

 7カ所の内訳は神戸市北区の2カ所と、西宮、川西、宍粟市、猪名川、佐用町に各1カ所。県などによると、森林法や宅地造成等規制法、県産業廃棄物等の不適正な処理の防止に関する条例などで定められた許可を取らずに盛り土をしたケースが多い。中には、許可された量より多い土を入れたり、法令違反ではないが崩れたまま数年間放置されていたりする場所もあった。

 県などは盛り土を行った事業者らに、危険な盛り土の撤去や災害防止施設整備などの是正指導を実施。是正されるまでの間、盛り土の崩壊や流出で被害が発生する恐れのある住民に対する警戒避難態勢の構築を市町に求める。

 7カ所のうち、神戸市では下流域に民家や集落がある場所もあるといい、市防災課の担当者は「影響を調査し、避難対応も検討する」としている。

 点検は静岡県熱海市で7月に発生した大規模土石流災害を受けて実施。おおむね2000年以降に造られた盛り土を対象に、9月前後に書面での確認をしたほか、146カ所については現地点検を行った。(大島光貴)

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