兵庫県内の犯罪被害者遺族でつくる自助グループ「六甲友の会」が来年4月に設立20年を迎える。車座で語らう月1回の定例会は12月で150回を数え、遺族が深く傷ついた心を癒やし、励まし合う場となってきた。被害者支援に携わる弁護士や警察官、報道機関の記者らが参加する勉強会も重ね、遺族支援の改善や社会の理解向上にも貢献してきた。(那谷享平)
「励まし合う、慰め合う。悲しみを分かってくれる方々が話を聞いてくれる。本当に大切な時間。本当に救われた」
11月7日に神戸市内で開かれた公益社団法人「ひょうご被害者支援センター」主催のシンポジウム。約11年前、2010年10月に神戸市北区の路上で息子の将太さん=当時(16)=を刺殺された堤敏(さとし)さん(63)が、六甲友の会の意義を語った。今年8月に容疑者が逮捕されるまで、情報提供を求めるビラ配りを続けた敏さん。「友の会はモチベーションを保つ場だった」と口にした。
同会は02年4月、同センターの設立と合わせて発足。土師(はせ)守さん(65)と高松由美子さん(67)が世話人を務める。土師さんは1997年5月、神戸市須磨区の連続児童殺傷事件で次男の淳君=当時(11)=を、高松さんは同じ97年8月に起きた兵庫県稲美町の集団リンチ事件で長男の聡至(さとし)さん=当時(15)=を亡くした。
毎月、神戸市内で開く定例会には県内の遺族たちが集う。加害者への怒り、大切な人を失った悲嘆、被害者支援の課題などについて言葉を紡いでいく。感情の走りすぎに備え、臨床心理士が同席。重くつらい話だけではなく、世間話で大笑いすることもある。
さらにマスコミや兵庫県警の被害者支援室、弁護士らとの勉強会も定期的に開催している。当事者だけにとどまらず、多方面の人材を巻き込んでの活動は全国でも珍しいという。
11月のシンポジウムは、高松さんも登壇。「参加者に笑顔になってもらうのが希望。『事件があっても自分は生きていくんだ』という気持ちを友の会で知ってほしい」と話し、他県の自助グループに参加した経験から「安心できる場を」と、土師さんと同会を発足させたと振り返った。
土師さんは「発足当時は被害者の権利保障は全く不十分だった。犯罪被害者基本法の成立をきっかけに大きく改善したが、問題点は多数残されている。行政やマスコミ、支援者と改善に取り組んでいきたい」と語った。
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