布の役割に注目し、インドの多彩な文化や人々の営みを伝える企画展「躍動するインド世界の布」が、大阪府吹田市の国立民族学博物館で開かれている。現地での使い方を「自然に美しく」再現するよう工夫した展示で、色鮮やかな布などの資料約130点を見せる。(小林伸哉)
「南アジア地域研究 国立民族学博物館拠点」の「布班」所属の研究者らが成果発表の場として企画。展示は「場をくぎり、人をつなぐ布」「神にとどく布」「政治をうごかす布」「布がうみだすグローバル経済」-の4章で構成する。
ヒンズー教徒が神々を歓迎する印で、吉祥の意味があるマンゴーの葉をかたどった刺しゅう布「戸口飾りトーラン」をくぐって進む。その奥には神話が描かれた女神儀礼用染色布、聖者墓を覆う布、民族独立運動の象徴となったカーディー、牧畜民が着るアジュラク、動きに合わせてひらめく舞踊用の巻きスカートなどが並ぶ。身につけるだけにとどまらない、さまざまな用途・種類の布は、インド社会の多様性、文化の奥深さを示す。
政治との結びつきも興味深い。インドでは独立後初の女性首相が常に着用していたように、国民服サリーは祖国や郷土への愛を表すアイテムでもある。現代でも選挙期間中、女性らが支持政党の旗やシンボルマーク入りのサリーをまとって集会に参加するが、近年は、モディ首相支持者の間で首相の顔がプリントされたサリーが飛ぶように売れたといい、その現物が会場に飾られている。
グローバル経済との関連でいえば、アメリカ文化の象徴とみなされる「バンダナ」は、実はインドの絞り染め布が起源だ。サンスクリット語で「しばること」を意味しており、18世紀前半からイギリスにハンカチとして輸出されて、人気を呼んだという。
インドの豊かな布文化の背景について、同館の上羽陽子准教授(染織研究)は「ムガル帝国時代に招いた職人の技術が今も残り、布の手仕事を担う若い労働人口が多い。さらに、自然豊かで素材が豊富に手に入り、国がテキスタイルを含めた手工芸を主要産業に育てていることが大きい」と解説する。
来年1月25日まで。水曜と12月28日~1月4日は休館。一般580円ほか。国立民族学博物館TEL06・6876・2151
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