兵庫県立西宮病院(西宮市)が労働基準法で定められた休憩時間を職員に与えていなかったとして、西宮労働基準監督署から是正勧告を受けたことが分かった。病院側は「医師や看護師が当てはまる」と説明。休憩なしの長時間勤務は常態化しており、専門家は「医師不足を背景に多くの公立病院で長年放置されてきた問題。働き方改革を急ぐべきだ」と指摘する。(山岸洋介)
勧告は7月15日付。6、7月に労基署が調査し、休憩を取れず連続勤務していることが判明した。労基署は是正勧告書の対象を「一部の職員」として職種や人数を特定していない。
労基法では、労働時間が6時間を超えるときは45分以上の休憩を、8時間を超える場合は1時間以上の休憩を与えなくてはならない-とする。
同病院の就労時間は原則8時間45分で、うち1時間が休憩。しかし、長時間に及ぶ手術が多い上、救急患者が相次ぐ日もあり、医師や看護師が規定通り休憩を取るのは難しいという。病院は「休憩時間に働いた分は割増賃金として超過勤務手当を支払っている」とし、不払い残業は認定されなかった。
病院は是正勧告を受け、適切な休憩時間を確保するよう各部署へ通知したが、8月以降も休憩を取れていない医師らは複数いるという。担当者は「勧告を重く受け止めている。勤務シフトや業務分担を調整し、改善に努める」としている。
同病院は2017年にも非常勤嘱託職員2人に残業代や深夜勤務の割増賃金を支払わなかったとして、是正勧告を受けた。
◇ ◇
■勤務医の過酷勤務常態化/都道府県立病院、3年で49施設違反
過酷な長時間労働にさらされている勤務医を巡っては、働き方改革を進める改正医療法が5月に成立。2024年度から罰則付きの残業規制が適用され、一般の医師は「年960時間」が上限となる。新型コロナウイルスの影響で医療現場の負担は増しており、労働環境の改善は急務だ。
法改正には、「一歩前進」という評価がある一方、地域医療を担う病院や、集中的に経験を積む必要がある研修医については特例で「年1860時間」まで認められ、過労死遺族から「実効性がない」との批判も出ている。
社会保険労務士でつくるメディカルケア・ワークデザイン研究会が全国の都道府県立病院(約200施設)に情報公開請求したところ、14年4月以降の3年で49施設が労基署から是正勧告や改善指導を受けた。
福島通子代表によると、時間外労働などに対する割増賃金の不払いや、労働時間の長さを巡る違反が突出して多かったという。
厚生労働省の有識者検討会メンバーも務めた福島代表は「発覚したのは氷山の一角。多くの病院で違反がある」と指摘。「過重労働は事故や地域医療の崩壊を招く。法施行に先駆け、医師の負担軽減と労働時間の短縮を進めるべきだ」とする。(山岸洋介)
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