兵庫県丹波市民ら２９１人が１９日、オンラインで同時にケーキを食べ、ギネス世界記録に認定された。市内の３高校の生徒有志が企画。ビデオ会議アプリ「Ｚｏｏｍ（ズーム）」を使い、４０８人が丹波栗モンブランを一斉に頬張った。公式認定員らが、録画をもとに２９１人が同時に食べたことを確認。記録達成が告げられると、高校生らから拍手が湧き起こった。

　氷上西、柏原、氷上の３高校の約３０人が、新型コロナウイルスの感染拡大で、活気を失った地域を盛り上げようと企画した。

　地元の丹波栗生産者団体や菓子製造会社などが協力。生クリームを塗ったスポンジに、そぼろ状の栗ペーストをかける特製モンブラン５００人分を準備した。申請費用など２１５万円は、企業６５社の協賛や寄付などでまかなった。

　本部会場の丹波の森公苑（丹波市柏原町柏原）では、高校生らがパソコン１１台を使い、大型スクリーンに投影する準備を整えた。参加者も自宅などでモンブランを用意し、パソコンなどの画面を見つめた。

　午後２時半すぎ、参加者が「３、２、１」の合図で、同時に「パクっ」。ギネスワールドレコーズジャパン社の公式認定員らがスクリーン映像を確認。約１時間後、記録達成を告げた。

　高校生リーダーで、氷上高３年の酒井歩さん（１８）は「めちゃくちゃうれしい。認定書を手にして達成を実感した。関わってくださった全員に感謝したい」と喜んだ。（真鍋　愛）