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海水浴場近くの道路から密漁者を双眼鏡で監視する海上保安官=8月、豊岡市竹野町切浜
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海水浴場近くの道路から密漁者を双眼鏡で監視する海上保安官=8月、豊岡市竹野町切浜
豊岡市竹野町の沿岸部で1度に押収されたサザエ(香住海上保安署提供)
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豊岡市竹野町の沿岸部で1度に押収されたサザエ(香住海上保安署提供)
水中銃(提供写真)
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水中銃(提供写真)

 香住海上保安署は、兵庫県香美町や豊岡市の沿岸部で6~8月にサザエやアワビなどを密漁した19人を漁業法違反(漁業権侵害)容疑などで摘発したと発表した。前年同期より4人増えた。県南部や大阪から訪れ、密漁を違法行為と知りながらレジャー感覚で手を染めるケースが大半という。同署は「専用の漁具を持参するなど、確信犯的な犯行が目立った」としている。

 サザエやアワビなどの貝類が生息する沿岸部は、地元漁協が知事から免許を受けて共同漁業権を設定しており、組合員の漁業者以外が漁をすると、同法違反となる。また、昨年12月に施行された改正漁業法は、市民の採取を禁じる「特定水産動植物」にアワビとナマコを指定するなど、全国で多発する密漁の罰則が強化された。

 同署によると、摘発された19人は10~70代の男女。但馬在住の5人を除くと、14人は神戸・阪神間や播磨地域、大阪などから訪れたレジャー客だった。

 その多くが海水浴場の近くや集落から離れた磯場などで素潜りをし、漁具を使ってサザエやアワビを採取。体長が規定の大きさに達していないサザエやアワビを取ったり、漁法として禁止されている水中銃を使用したりして、県漁業調整規則違反の疑いで摘発された例もあったという。

 海上保安官らが通報やパトロールで17件の犯行を現認し、サザエ436個(約27・7キロ)、アワビ5個(約0・6キロ)、ヒラメとイカ各1匹(約0・6キロ=水中銃による採取)の計約29キロを押収。今月上旬、全ての書類送検を終えた。

 同署は「密漁を夏のレジャーとして楽しむ違法行為が、漁業者の生活を脅かしていることを忘れないでほしい」と警告している。(金海隆至)

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