豊かな自然に恵まれた兵庫県姫路市安富町を盛り上げようと、町おこしに取り組む住民団体がある。その名は「しるべ」。年々進む高齢化や人口流出など地域の悩みは深いが、「これからの安富町の進むべき道を示したい」との思いを、その名に込めた。地元の名産であるユズの栽培を手伝ったり、イベントを主催したりと活動は幅広い。新型コロナウイルス禍の逆風にも負けない取り組みを取材しようと、しるべメンバーたちを訪ねた。(森下陽介)
しるべは2018年、安富在住で自営業の中塚寛さん(35)を中心に、「地元を活気づけよう」と結成された。メンバーは安富北小学校の卒業生で、30~40代前半の5人。ふるさとで、さまざまな町おこしに取り組んでいる。
最近、特に力を入れているのが、一大産地となっているユズづくりだ。30年前から本格的な栽培が始まり、現在、計8ヘクタールほどのユズ畑が広がる。担い手の中心となっているのは、約50戸の地元農家からなる「安富ゆず組合」だ。近年は、生産者の高齢化や後継者不足が悩みの種。収穫量こそ大きく落ち込んではいないが、維持が難しいユズ畑も出てきているという。
そうした中、手を挙げたのがしるべだった。それまで地域のイベントの手伝いを主な活動としてきたしるべが、地元の名産を受け継ごうと、活動の幅を広げることにした。昨シーズンから、高齢のため栽培継続が難しくなった組合員に畑を借り、メンバーそれぞれの本業の傍ら畑仕事にも汗を流している。
メンバーを訪ねて、安富町北部を南北に貫く県道430号を北に向かうと、川沿いに黄色い果実を実らせた果樹園が見えてきた。同組合が管理している約1万平方メートルのユズ畑「ゆずの里」で、しるべのメンバーたちは、その一部の約2千平方メートルを手伝っている。
ユズは今が旬。収穫のピークは11月から12月にかけてだが、畑仕事は年間を通じてある。こまめな草刈りや剪定(せんてい)に加え、ユズの枝にある鋭く長い大量のトゲを切り落とすなど、地道な作業の積み重ねだ。メンバーはいずれもユズ栽培の初心者ばかり。ベテラン農家の指導を受けながら、少しでもおいしい果実を作ろうと試行錯誤を繰り返す。各自の本業は忙しいが、仕事の合間や休日を利用して丹精して育てている。
中塚さんの実家もユズを栽培しており、小さな頃からユズが身近にあった。それだけに、ふるさとの象徴でもあるユズへの思い入れは強い。「地元の名産を簡単に廃れさせたくない。僕たちが次の世代へ受け継いでいきたい」と力を込めた。

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