兵庫県は２２日、県民を対象にした現行の県内旅行・宿泊割引キャンペーンに加え、京都、大阪府、鳥取、岡山、香川、徳島県の同様のキャンペーンを来年１月４日から相互利用できるよう決めたと発表した。予約受け付けは今月２４日から。大阪府で新型コロナウイルス「オミクロン株」の市中感染が判明したが、内容は変えない。

　兵庫県のキャンペーンは来年２月２８日まで。１人１泊当たり、県内旅行代金を２千～５千円割り引き、宿泊者に県内の土産物店や飲食店などで使えるクーポン券を１千～２千円分配る。

　他府県のキャンペーンは期限が１月末～３月１０日。１人１泊当たりの割引は兵庫と同じ最大５千円で、クーポンは最大３千円の大阪を除き同２千円。

　いずれも参画する宿泊施設や旅行代理店、インターネット予約専門旅行会社で予約購入する。新型コロナウイルスワクチンを２回接種済みか検査陰性の確認を求める「ワクチン・検査パッケージ」の利用が条件。発着地が、感染拡大で病床使用率が５０％を超えるなどし「レベル３」に移行した場合、実施を中止する。

　斎藤元彦知事はこの日の会見で「多くの観光事業者から隣接府県と相互乗り入れしてほしいとの声があった。感染を抑えながら観光を再興したい」と説明。和歌山、奈良、滋賀県とも連携を調整したが「合意に至らなかった」と明かした。

　県は１０月のキャンペーン開始から来年２月まで９４万泊の利用を想定。年内の予約は４７万泊にとどまっている。キャンペーン統括事務局ＴＥＬ０７８・５９９・７７５２

（大島光貴）

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