• 印刷
子どもたちの好奇心を刺激する科学実験をホームページで公開した原体験教育研究会のメンバー=加東市下久米、兵庫教育大学
拡大
子どもたちの好奇心を刺激する科学実験をホームページで公開した原体験教育研究会のメンバー=加東市下久米、兵庫教育大学

 子どもたちの好奇心を刺激する科学実験を考案している教師らのグループ「原体験教育研究会」が、若手教師や保護者向けに、身近な材料で手軽に披露できる25実験を動画で紹介するホームページを作成した。新型コロナウイルス禍の影響で実験イベントの開催が難しい中、「科学への好奇心を伸ばす機会を教室や家庭でつくってほしい」と呼び掛ける。(古根川淳也)

 同研究会は兵庫教育大学(兵庫県加東市)の山田卓三名誉教授が1989年に設立し、教え子の教師ら約100人が活動している。92年から2003年まで公益財団法人日本科学協会(東京都)の依頼を受け、全国で「青少年の科学体験まつり」を開催するなどしてきた。

 実験イベントでは、洗濯のりがふわふわのスライムに変身したり、磁石の玉が飛び跳ねたりする。子どもたちは仕組みが分からなくても、「不思議だ」と感じることで科学への興味や関心が育まれるという。

 ただ、こうした機会はコロナ禍で中止が相次いだ。そこで同協会の委託を受け、「Web版科学体験まつり」のサイトを新設。ペットボトルとホースを組み合わせるだけで噴水ができる▽煮干しの胃袋を観察して海のプランクトンを見つける-といった実験を動画で紹介するほか、道具の作り方や材料の購入方法なども説明している。

 サイトを担当した朝来市立竹田小学校の国眼(こくがん)厚志教諭(58)は「知識だけで子どもは育たない。実験で不思議さを体験し、科学好きになってほしい」と期待している。

 ホームページは「Web版科学体験まつり」で検索すると閲覧できる。

もっと見る
 

天気(10月15日)

  • 27℃
  • 22℃
  • 60%

  • 25℃
  • 19℃
  • 50%

  • 27℃
  • 21℃
  • 70%

  • 27℃
  • 21℃
  • 50%

お知らせ