神戸の旧居留地や三宮で半世紀にわたり食堂を営んできた財部(たからべ)紀久子さん(80)=兵庫県尼崎市=のカレーがレトルトパックで商品化され、人気を集めている。新型コロナウイルス感染拡大の影響で閉店を余儀なくされたが、長年親しまれた味を残したいと一念発起。今年2月に「神戸旧居留地50年カレー」としてネット販売を始め、百貨店からの引き合いも出るようになった。傘寿を超えてからの新たなチャレンジに、財部さんは意欲をたぎらせる。
1969年、化粧品メーカーの美容部員だった財部さんは「おしゃれな神戸の中でも特にハイセンスな旧居留地でお店を持ちたい」と、神戸朝日会館の地下食堂街で「キッチン プチット」を開いた。
当時まだ29歳。出産を契機に「自営の方が時間に融通が利き子どもとゆっくり向き合える」と考えたそうだ。料理の腕前は、長崎・対馬で旅館を切り盛りする母譲り。高度経済成長期を迎え、多忙な商社マンや海運関係者らのおなかを、野菜たっぷりの手作り料理で満たした。
特に人気だったのがカレー。ぷるぷるとした食感の国産牛すじ肉、甘い淡路島産タマネギをぜいたくに使い、隠し味にリンゴの皮を切って一緒に煮込んだ。まろやかな味に仕上がり、常連客の舌をうならせた。
同ビルの建て替えに伴い、89年に三宮のフラワーロード沿いに移転したが、阪神・淡路大震災で全壊。客の笑顔を支えに営業を続け、98年に旧居留地に戻った。ビジネスマンだけでなく、観光客にも客層が広がったことがやりがいとなり、一人で切り盛りを続けた。
ところが、2020年、コロナ禍の緊急事態宣言で客足が遠のき、営業自粛に追い込まれる中、6月、ついに店をたたんだ。
しかし、旧居留地への思い入れが再起の力となった。「大好きなおしゃれな街で、お客さんに楽しんでもらった味を残したい」。人気メニューだったカレーのレシピを書き起こし、サンプルを作った。
商品化に向け、長男の賢一さん(53)が食品メーカーと交渉。インターネットで資金を募る「クラウドファンディング」も企画するなどして発売にこぎ着けた。今年2月、通販ウェブサイトを開くと話題を呼び、神戸阪急のひょうごふるさと館で売り出され、大丸神戸店のイベントにも並んだ。
「店ののれんは下ろしたが、ここからが新たな旅立ち。ハイカラな神戸で愛されたカレーの味を末永く、多くの人に届けたい」と財部さん。“第二の開店”に心を躍らせている。(佐藤健介)
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