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天日にさらされ、甘みを増すゆで干し大根=兵庫県稲美町草谷
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天日にさらされ、甘みを増すゆで干し大根=兵庫県稲美町草谷
天日にさらされ、甘みを増すゆで干し大根=兵庫県稲美町草谷
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天日にさらされ、甘みを増すゆで干し大根=兵庫県稲美町草谷

 寒さが増す中、兵庫県稲美町の郷土食「ゆで干し大根」作りが、最盛期を迎えている。すだれの上に並べられた大根は、印南野台地の寒風と冬の日差しにさらされ、甘みが増すという。

 同町草谷、下草谷地区は大根の産地。ゆで干し大根は昭和初期から、余った大根を活用した保存食として作られてきた。切り干し大根とは違い、蒸す手間を加えるのが特徴。住民の高齢化で担い手が減り、今は2軒でしか作っていない。

 同町の主婦●本町子さん(73)は、寒さが厳しくなった11月下旬に作業を始めた。かんな状の道具で大根を細長く切り、すだれの上で2、3日干す。蒸すとあめ色になり、再び天日にさらすと甘くなる。●本さんによると、ゆで干し大根はカルシウムや食物繊維が豊富で、かつては神戸に出荷され、遠洋漁業の船員が体調管理のために沖で調理して食べていたという。

 来年1月末までに約80キロを作り、農産物直売所「にじいろふぁ~みん」(同町六分一)と「ふぁ~みんSHOPいなみ」(同町国岡3)に出荷。稲美、播磨町の学校給食にも提供する。●本さんは「煮物にすると切り干し大根より甘みが深く、軟らかくて食べやすいですよ」と話す。(笠原次郎)

※●は一点しんにょうの「辻」

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