新型コロナ禍で迎える2度目の正月。三が日の「密」を避けるため、兵庫県内の神社は年内に初詣参拝を前倒しする「幸先詣(さいさきもうで)」をアピールする。消毒や検温、境内の一方通行など感染防止対策を強化するなど、知恵を絞る。初詣期間を2月末までに延長する神社もあり、分散参拝への協力を呼び掛けている。
今年に続き、来年1月10日の福男選びの中止を決めた西宮神社(西宮市)では、12月1日から初詣の年内参拝を受け付け。来年2月末までを「大福初詣」期間として、鯛みくじや御幣などの縁起物を配布している。
昨年は年内参拝ではなく、初詣期間を3カ月に延長。例年三が日は約50万人の人出があるが、今年は半減したという。ただ「想定よりも多かった」と同神社。権禰宜(ごんねぎ)の松井秀興(ひでおき)さん(40)は「この年末年始の参拝客は7割程度にまで戻るのでは」と見込む。
そのため、この年末年始は幸先詣を実施。年内参拝の客はまだ少ないが、松井さんは「御利益は変わらず、縁起も良い。早めの参拝を」と呼び掛ける。境内入り口での検温、消毒を徹底。参道は一方通行で出入り口を別にし、万全の態勢をとる。
湊川神社(神戸市中央区)は昨年と同様、13日から来年の干支(えと)の小物の配布を始めた。神札やお守りも1月末まで受け取れる。
感染症対策のため、鈴緒は撤去する。玉串拝礼や神酒は中止し、祈とうは外拝殿で行う。筒振り型のおみくじは取り出し型に変える。それでも、混雑時は入場制限をする可能性もあるという。
出石神社(豊岡市)は、昨年に引き続き、29日に神札の授与を始める予定。熊手、干支の縁起物などの準備も進めている。同神社は「例年通り1月中は初詣参拝できる。余裕を持って足を運んで」としている。(貝原加奈)
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