兵庫県は３１日、県内に住む３０代の男女３人が、新たに新型コロナウイルスの新変異株「オミクロン株」に感染したと発表した。いずれも海外渡航歴はなく、感染経路が不明で市中感染とみられる。県内で３０日に初めて同株と判明した３人とは無関係といい、同株感染者は計６人となった。

　県によると、新たに分かったのは３０代女性２人と３０代男性１人。うち２人はワクチンを２回接種済みだった。男性は女性１人の濃厚接触者。居住市町や関係性は公表していない。

　１２月下旬、それぞれ咳や喉の痛みなどがあり、ＰＣＲ検査で新型コロナの陽性を確認。ゲノム（全遺伝情報）解析の結果、３１日未明にオミクロン株と判明した。現在３人は県内の医療機関に入院しており、軽症以下という。

　また県は３１日、新たに８人のコロナ感染を確認した。１０人を下回るのは４日ぶり。１週間前（２４日）の１４人と比べて６人減った。

　発表自治体別では、神戸市＝３人▽西宮市＝４人▽県（宝塚健康福祉事務所）＝１人。直近７日間を平均した１日当たり新規感染者は１０・７人となった。

　新たな死者の公表はなかった。３１日午前０時時点で、入院患者は前日比９人増の５４人、うち重症者は前日と同じ３人。

　２０２１年の県内感染者は計６万８８９４人に上り、２０年の１万人と比べ６・９倍となった。一方、２１年１２月は２０８人で、同年の月別で最少だった。（井川朋宏）

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