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兵庫県立西宮病院(資料写真)=西宮市六湛寺町
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兵庫県立西宮病院(資料写真)=西宮市六湛寺町

 兵庫県立西宮病院(西宮市)が法定の休憩時間を職員に与えていないとして是正勧告を受けた問題で、個人の出退勤を管理するIDカードの打刻時間と、賃金計算のもとになる「超過勤務命令簿」の記録にずれがあり、西宮労働基準監督署から「合理的な説明がつかない」と指摘されていたことが分かった。労基署は病院に対し、2020年11月にさかのぼって勤務状況を調べるよう指示した。

 休憩を取れていなかったのは医師や看護師ら。病院は「休憩すべき時間に働いた分は割増賃金を支払っていた」としているが、実際には不払い残業だった可能性が出てきた。

 病院は20年11月下旬、出退勤の管理システムを導入。職員が出勤時と退勤時にIDカードを読み取り機にかざすと、それぞれの時間が記録される。一方、残業や休日出勤については超過勤務命令簿に記載し、労働時間を記録している。

 だが命令簿の記録より、IDカードで打刻された出勤から退勤までの時間の方が長い。労基署は労働時間に応じた賃金が支払われていない事例がないか精査を求めた。

 記録のずれについて、病院は「医師が症例や治療法を研究する時間などは、労働に当たるかどうか線引きが難しい」と説明している。(山岸洋介)

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