自らの力を恃(たの)み、強く生きる。先の見えないパンデミックの経験は私たちの意識を知らず知らずのうちに変えつつある。変容する社会にあって既成の価値観にとらわれない生き方を追い求め、働き方もまた企業や地域の枠をやすやすと飛び越える。私らしく生き生きと、もっと自由に-。兵庫でそんな胎動がある。
神姫バス(兵庫県姫路市)の入社7年目、松原安理佐(ありさ)さん(28)は昨年5月、自身が代表取締役を務める株式会社「リバース」を立ち上げた。会社を辞めず、外部からの資金調達などで起業する「出向起業」でのチャレンジだ。
事業のアイデアは斬新だ。引退した路線バスを移動式サウナに改造し、今年2月以降、アウトドア施設などに貸し出す。サウナバス、略して「サバス」。車内後部をサウナ室にしつらえた。「面白い組み合わせと思って」
バスには本場フィンランドから直輸入のまきストーブを置き、座席やつり革は路線バスの雰囲気そのままに。降車ボタンは、押せば蒸気が発生する「蒸気降りますボタン」に変身する。
コロナ禍による乗客減に見舞われた同社で、松原さんは活路の一つとしてサウナバスに着目した。社内ベンチャーも視野に事業化を模索する中で、国の補助金が受けられる出向起業の存在を知った。社員は失敗しても企業に戻ることができる。ビジネスマインドを持った幹部の育成に役立つとあって注目度は高まっており、会社も応援を決めた。
「いましかない」と起業した松原さんだが、社員は自分一人。事業資金の調達から営業、経理から取材対応までをこなす。目まぐるしい日々だが、しなやかな働き方を手に入れた。外回りで疲れたら、在宅ワークで気分転換。時には自席を残してくれている神姫バス本社で作業することも。会社設立と同時期に結婚式を挙げた夫との時間こそ取りづらいが、「同い年の人が経験できないことをしている」と、めりはりのある仕事のスタイルを楽しんでいる。
託児所や展示場、ブティックは-。「売り上げや利益をどうするか常に考えないと」と頭を悩ませつつ、改造バスの構想は尽きない。挑戦は、始まったばかり。(大盛周平)

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