新型コロナウイルス感染が新たな変異株「オミクロン株」の影響で急拡大し、2日連続で感染者が100人を超えた兵庫県で、医療関係者が体制強化を急いでいる。県が入院基準を中等症以上としていることもあって病床にまだ余裕はあるものの、入院者は急増。病院関係者は、今後の病床状況について「2週間後ぐらいが正念場になる」と危機感を募らせている。
「来るべき時が来た」。コロナ禍の当初から重症者の受け入れに尽力してきた神戸市立医療センター中央市民病院(同市中央区)では緊迫感が高まっている。
同病院は、プレハブの臨時病棟と本館の感染症病棟に計46床のコロナ病床を用意。現在、プレハブ病棟に5人が入院している。
病院関係者はこのうち少なくとも4人がオミクロン株に感染していることに着目。「感染力が高いので、今後倍々で増えていく可能性が高い」と指摘する。
5人は大半がワクチンを接種しており、いずれも軽症。だが、感染者が増えれば一定の重症者は出るといい、同関係者は「3回目のワクチン接種が間に合うかどうかが鍵になる」と強調する。
明石市立市民病院(兵庫県明石市)では約4週間、コロナ病床に患者がいなかったが、阪倉長平院長は「3、4日前から突然入院が相次ぎ、現在は11人が入っている」。
遺伝子配列を調べる検査に時間がかかっているため現時点で正確に分からないが、「ほとんどがオミクロン株に置き換わっているのでは」といい、感染者と接触した家族全員が陽性と分かるケースが多い。阪倉院長は「6波が来たという印象」と現状を受け止める。
ただ、重症化する傾向はほとんど見られず、2月をめどに飲み薬の提供も始められるなど治療体制は整いつつある。同院長は「感染者は増えていくだろうが、重症化を抑えられれば、3波や4波のような病床逼迫には至らないのではないか」と推測する。
◇
感染者が大幅に増えている大阪府に接している兵庫県尼崎市は患者の急増を見据え、職員の拡充を急ぐ。
現在は1日当たりの新規感染者が24人以下で、職員26人の通常体制。しかし来週から疫学調査のため、52人体制に倍増させる。
同市保健部の波多伸一郎調整担当課長は「聞き取り調査が滞って不安になる患者が出ないよう体制を整える」とした。
また、現時点では軽症者が多いため、宿泊療養施設での対応も重要になっている。
兵庫県医師会は第4波以降、宿泊療養中の患者を対象に、必要に応じて診察したり、酸素投与したりする取り組みを続けてきたが、今後さらに力を入れる。
空地顕一会長は「医療関係者はこれまでの対応で疲れ切っているが、再び感染爆発の可能性が高まっている。もう一度緊張感を高めていくことが重要だ」と気を引き締めている。(霍見真一郎)

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