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春の訪れを告げるイカナゴの稚魚「シンコ」=神戸市内(資料写真)
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春の訪れを告げるイカナゴの稚魚「シンコ」=神戸市内(資料写真)

 早春の瀬戸内海で行われるイカナゴのシンコ(稚魚)漁に向け、兵庫県水産技術センター(兵庫県明石市)は7日、親魚の調査結果を公表した。個体数は前年より増えたが依然少なく、推定産卵量は平年の約19%にとどまった。同センターは「回復基調だが今年も漁期短縮は必要」としている。

 昨年12月2日~今月4日、明石海峡の南西海域で約20回採取した。

 1回の採取数は平均33匹で、前年比約4倍に増えた。しかし産卵数の多い生後2年以上は全体の7%で、極端な不漁が始まった2017年以前の20%超を大きく下回った。推定産卵量も前年の約3倍に上ったが、平年との開きは大きい。

 同センターは今月、播磨灘や大阪湾などの稚魚も調べて、2月中旬に漁況予報を出す。その後、兵庫、大阪の漁業者らが試験操業し、解禁日などを決める。

 シンコ漁は例年2月末~3月上旬に解禁される。漁獲量は17年、前年比1割以下の約千トンに急減し、20年に147トン(速報値)と過去最少を記録、昨年は1467トン(同)だった。漁業者は17年以降、1カ月余りあった漁期を数日~約10日に短縮している。(山路 進)

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