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竹田城跡の麓で積雪量を確認する朝来市観光交流課の杉浦康将主事=2021年12月27日早朝、同市和田山町殿
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竹田城跡の麓で積雪量を確認する朝来市観光交流課の杉浦康将主事=2021年12月27日早朝、同市和田山町殿
朝来市職員やボランティアガイドら約25人が参加して雪かきをした=2021年12月28日夕、竹田城跡
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朝来市職員やボランティアガイドら約25人が参加して雪かきをした=2021年12月28日夕、竹田城跡

 兵庫県朝来市和田山町竹田の竹田城跡。春のサクラや晩秋の雲海など、季節ごとにさまざまな表情を見せ、訪れる人たちを楽しませている。冬は一面をすっぽりと白く覆う雪景色が魅力だが、積雪が多いと、城跡を管理する同市が当日朝に臨時閉山を決める。その判断は、積雪量や天候などのデータだけでなく、早朝に現地へ出向いて行う市職員の現場確認に支えられている。(竜門和諒)

 日本列島に強い寒気が流れ込んだ昨年12月27日。まだ暗い午前6時半、城跡麓の観光施設「山城の郷」(同市和田山町殿)の近くに、市観光交流課、杉浦康将主事(28)の姿があった。

 同施設につながる道路は雪で埋もれていた。そこを長靴でしばらく踏み進み、メジャーで積雪の深さを測った。50センチ以上。「車が登山道まで進めないので、今日は開山できないですね」。今シーズン初めて積雪による臨時閉山が決まった。

 竹田城跡は季節によって開山時間が変わり、冬季は午前10時~午後2時。同課では積雪があった場合、午前6時台に職員が現地を確認する。現場の状況や写真を通信アプリ「LINE(ライン)」を使って課内で共有し、市長にも報告。その上で、阪神間からの旅行客の出発に間に合うよう、午前8時までに市ホームページで開山するか閉山するかを知らせる。

 この日は、和田山で24時間降雪量71センチを記録し、観測史上最大値を更新するほどの大雪だった。麓から登山道へのアクセスすらできず、すぐに閉山を決めたが、通常は、頂上付近にある料金収受棟までの登山道の積雪量を調べ、ポイントごとに写真も撮る。

 竹田城跡に登る観光客の多くは、山城の郷から周遊バスやタクシーで中腹駐車場へ行き、そこから山頂付近の料金収受棟まで15~20分かけて登山道を歩く。この登山道を、市職員が早朝に車で走ってみて、積雪で通行できない場合は閉山とする。

 判断の根拠は、2015年度に市や地域住民らが開いた「竹田地域ビジョン会議」で決めた方針。開山の条件は「料金収受棟まで救急車などの緊急車両が入れること」と定められている。そのため、市職員が早朝に緊急車両が通れるかどうかを確認するわけだ。

 昨年12月26日からの寒波では、27日から2日間臨時閉山した。28日午後には、市職員やボランティアガイドら約25人が城跡内の除雪を行った。スコップで雪をかき分けながら約400メートルの観覧ルートを進み、約2時間かけて歩道を確保。29日の開山にこぎつけた。

 同課の佐野正彦課長(53)は「積雪のたび早朝に確認する職員の苦労もあるが、安全に竹田城跡観光をしていただけるのは地域の方の支えがあってこそです」と話す。

 1月11日~2月末は冬季閉山となる。

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