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 兵庫県尼崎市消防局は28日、自宅で心肺停止した80代女性を救急搬送した際、気道確保のため気管に挿入するチューブ(直径約6・5ミリ)を、誤って食道に入れるミスがあったと発表した。女性は搬送先の病院で死亡が確認された。

 市消防局によると、22日夜、女性の家族から「浴室で意識を失っている」と119番があり、救急救命士2人が出動。搬送中の車内で、気管挿管の資格を持つ30代の男性救急救命士がチューブを誤って食道に入れたという。病院到着後の検査で誤挿管が判明した。

 本来はミスに気付けば即座にチューブを取り出して再度入れる手順になっているが、市消防局の聴き取りに男性救急救命士は「誤挿管に気付かなかった」と説明したという。

 搬送先の医師によると、女性の死亡と挿管ミスに因果関係は見られず、心肺停止の経過時間などから「適切な救命処置を行ったとしても救命はできなかった」との見解を示しているという。

 市消防局は遺族に経緯を説明し、謝罪した。2月にも専門家でつくる協議会で原因や再発防止策をまとめる。救急救命士については処分も検討する。(竹本拓也)

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