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豊洲問題について会見する石原慎太郎氏=東京都千代田区の日本プレスセンター(撮影・出月俊成)
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豊洲問題について会見する石原慎太郎氏=東京都千代田区の日本プレスセンター(撮影・出月俊成)

 1日に亡くなった石原慎太郎氏は、神戸市須磨区で1932年9月に生まれた。小説「太陽の季節」でベストセラー作家となった数年後、神戸出身の主人公を描くなど、作品に幼少期の影響がうかがえる。

 石原氏の父親は、海運会社に勤務していたという。初期の長編「青年の樹」(1959~60年)は須磨に実家のある東大生が主人公で、父親は外国航路の元船長という設定。波瀾万丈の青春小説で、弟の裕次郎氏主演で映画化された。同作の解説で、神戸出身の文芸評論家・浅見淵は石原文学の底流にある「底抜けの快活さ」を指摘し、「(開港都市の)神戸生まれであることに起因しているのではないか」と評した。

 一方で、石原氏の発言が物議を醸すことも。東京都知事時代の2007年、阪神・淡路大震災について「首長の判断が遅かったため自衛隊の派遣要請が遅れ、犠牲者が増えた」と発言。当時の井戸敏三・兵庫県知事が「犠牲者の大半は圧死。自衛隊の派遣要請は直接関係ない」と反論した。(田中真治、小川 晶)

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