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 新型コロナウイルスの感染拡大が続く中、兵庫県内の公立高校推薦入試の出願が3日、始まる。県教育委員会は、コロナに感染するなどして推薦入試を受験できなかった場合は一般入試を受けるよう呼び掛けているが、一部の学科・コースは推薦でしか募集しておらず、志望先を受験できない生徒が出る恐れがある。

 県教委は1月下旬、コロナ感染者や濃厚接触で受験ができなかった生徒への対応を発表。3月11日の一般入試については、同月28日に追試験を設けた。

 一方、2月16、17日の推薦入試や特色選抜に関しては、試験日に受験できなかった場合、一般入試を受験することとした。推薦枠を設ける高校は県内で94校あり、そのうち推薦のみで定員を充足させる計48校の55学科・コースでは、一般入試枠を設けていない。

 県教委の担当者は「コロナで休んでしまうと、推薦で希望していた学科・コースを受験できないケースもある」と認めつつ、「公立高校への受験機会の確保という視点で対応を検討した」とする。

 推薦入学は中学校長の推薦の上、高校ごとに異なる適性検査や面接を経て合否を判定する。「総合理学」「国際人間」など、専門性のある学科やコースを対象とする高校も多い。

 推薦枠しかない県立高校理数系学科を受験予定の女子生徒の母親(47)は「普通科と理数系学科では授業内容も違い、将来の進路にも影響がある。文部科学省の通達があって入試は何らかの対応があると思っていたのに」と憤る。

 推薦入試が受験できなかった場合、普通科の一般入試になるが「適性検査のため理数系科目に絞った対策をしてきた。いまさら一般入試を視野に入れるなんて無理」といい、女子生徒は感染対策のため受験日までは学校を休むことを検討しているという。(小尾絵生)

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