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休日に友人と公園で過ごす小学生=神戸市灘区(撮影・坂井萌香)
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休日に友人と公園で過ごす小学生=神戸市灘区(撮影・坂井萌香)
神戸市教育委員会が作成した心のSOSの出し方を伝える動画=神戸市中央区東川崎町1
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神戸市教育委員会が作成した心のSOSの出し方を伝える動画=神戸市中央区東川崎町1

 新型コロナウイルスの感染拡大を受け、神戸市教育委員会が昨年9月に行った児童生徒の心のケアに関するアンケートで、小学生では「なかなか、ねむれないことがある」との設問に「ある」と答えた児童が半数を超えた。中学生はストレス状況は改善されていたものの、ゲームや動画、会員制交流サイト(SNS)などインターネットの使用時間が増えていた。(綱嶋葉名)

 アンケートは、神戸市立の小中学校各8校の計1521人が対象。2020年度に同じ設問で兵庫県教委が計3回行ったが、21年度から対象校を減らしたため、神戸市教委が独自に調査を継続した。

 5項目で心と体のストレスを尋ねた。小学生は「なかなか、ねむれないことがある」の設問で、「少しある」「かなりある」「非常にある」の合計は51・2%に上り、県の前回調査(21年1月)から5・8ポイント増えた。「こわくて、おちつかない」の設問でも、「ある」の合計が4・8ポイント増の15・3%となった。

 「むしゃくしゃしたり、いらいらしたり、かっとしたりする」との設問では、小学生は「ない」がほぼ横ばいの51・5%だった。

 一方、中学生は「ねむれないことがある」の設問で、「ある」の合計が7・0ポイント減の45・5%だった。「むしゃくしゃしたり-」でも、中学生は「ない」が6・9ポイント増の58・8%に上った。「こわくて、おちつかない」の設問も、中学生は「ない」が3・5ポイント増えて88・9%を占めた。

 中学生のストレスが減少した理由を、市教委の担当者は「20年度は部活の公式戦などがほとんど中止となりストレス要因が多かったが、21年度は無事に開催されたので、少しは発散できたのでは」と推測する。

 「インターネットを使っている時間」では、1日あたり「3~4時間」「4時間以上」と答えた中学生は45・8%で、前回より14・8ポイント増えた。同様の回答を選んだ小学生は5・6ポイント減の33・1%だった。

 小中学生いずれも、ストレスを感じている児童生徒はインターネットの使用時間が長い傾向だった。一方、ネットを「使用していない」と回答した児童生徒も、「3~4時間」使用している児童生徒よりストレスが高かった。

 担当者は「適度なネットの使用はストレス解消になるが、長時間使用すると目や体に負担がかかり、依存にもつながってしまっているのでは」と推測する。

 兵庫県立大大学院減災復興政策研究科の冨永良喜教授は「突然の休校要請などで、災害時を超えるストレスが子どもにかかっており深刻だ。子どもの心のつぶやきを逃さないように、個別に話を聞く機会の確保が大事。ただ『大丈夫?』と聞くより、まずは『眠れてる?』など体調面から気にかけてあげてほしい」と呼び掛けた。

■神戸市教委が動画、HPで公開「しんどい」と伝える大切さ説明

 神戸市教育委員会は、小中学校の児童生徒に悩みやストレスの打ち明け方や、気持ちがリラックスする方法を知ってもらうための動画を8日からホームページ(HP)で公開する。

 対象を小学校低学年▽同高学年▽中学・高校-に分け、それぞれ前後編各4~7分。前編では主にストレスへの気づき方や、「しんどい」と伝える大切さを説明。後編では、気持ちの伝え方や、伝える相手の選び方などを解説する。

 同市職員のスクールカウンセラーが監修した。「しんどい気持ちは、うまく話せなくて当然です。『話を聞いてほしい』と伝えることが大きな一歩になります」などと語り掛けている。

 各学校で、ホームルームや保健体育の時間などに見てもらう。第2弾も2022年度に作成予定という。担当者は「子どもたちは孤立すると思い詰めてしまう。自殺や自傷行為の予防にもつながれば」と話している。

 動画は同市教委HP内「教育委員会の取り組み」の「児童生徒の心のケアのための動画について」という欄から閲覧できる。

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