総合 総合 sougou

  • 印刷
動画一覧へ
1月中旬にふ化したマダコの赤ちゃん。水槽の中を元気に泳ぎ回る愛らしい姿を見せている=神戸市垂水区海岸通
拡大
1月中旬にふ化したマダコの赤ちゃん。水槽の中を元気に泳ぎ回る愛らしい姿を見せている=神戸市垂水区海岸通
1月中旬にふ化したマダコの赤ちゃん。水槽の中を元気に泳ぎ回る愛らしい姿を見せている=神戸市垂水区海岸通
拡大
1月中旬にふ化したマダコの赤ちゃん。水槽の中を元気に泳ぎ回る愛らしい姿を見せている=神戸市垂水区海岸通
1月中旬にふ化したマダコの赤ちゃん。水槽の中を元気に泳ぎ回る愛らしい姿を見せている=神戸市垂水区海岸通
拡大
1月中旬にふ化したマダコの赤ちゃん。水槽の中を元気に泳ぎ回る愛らしい姿を見せている=神戸市垂水区海岸通

 兵庫県南部では地元の海の生き物としても身近なマダコの赤ちゃんが、神戸市立水産体験学習館「マリンピア神戸さかなの学校」(同市垂水区)で生まれた。母タコが世話をした卵が1月中旬にふ化。小さな体を懸命に動かし水槽を泳いでいる。タコの子どもの飼育は難しく、産卵時期ともずれるためこの時期に観察できるのは珍しいという。

 マダコは主に本州の海で見られ、兵庫では「明石タコ」などとしても知られる。春や秋に産卵することが多いが、同館では昨年10月から近海で採れた雌のタコを飼育していたところ、12月中旬に水槽内で産卵したという。

 同館教頭で飼育担当の安室春彦さん(34)によると、マダコの産卵は一生に1度で、「子育て」を終えると死んでしまうという。今回の母タコは卵を守り始めるとほとんど餌を食べなくなり、卵の房に水をかけて酸素を送ったり、腕で卵をなでたりと身を尽くした。1月中旬から卵が次々にふ化すると、母タコは命のバトンを受け渡すように子どもたちの巣立ちを見届け、その生涯を閉じた。

 ふ化したタコは全長わずか数ミリで、現在は5ミリ程度まで成長した。食欲旺盛のため餌が絶えないようにしている。飼育難度が高く無事に育つか分からないが、成長すれば1年後には全長60センチほどになるという。安室さんは「身近な存在だからこそ気づかなかった不思議や感動があると思う。ぜひ成長過程を観察してほしい」と話している。

 入館無料。開館時間は午前10時~午後5時。毎週水曜休み。マリンピア神戸さかなの学校TEL078・706・5550

(秋山亮太)

神戸
総合の最新
もっと見る
 

天気(10月27日)

  • 23℃
  • ---℃
  • 10%

  • 20℃
  • ---℃
  • 50%

  • 23℃
  • ---℃
  • 10%

  • 23℃
  • ---℃
  • 20%

お知らせ