新型コロナウイルスの感染が急拡大する中、兵庫県内の医療機関でも、勤務する多数の職員が濃厚接触者や陽性者になり、出勤できない事態となっている。神戸・阪神間では連日50人前後が欠勤する中核病院もある。自宅待機期間の短縮や隔離、積極検査によって職場復帰を進めるが、欠勤が続く病院の関係者は「院内感染が広がれば最悪の場合、病棟の閉鎖や入院、救急の制限もせざるを得なくなる」と警戒を強める。
オミクロン株により爆発的に感染拡大した第6波は、社会機能の維持が課題とされてきた。厚生労働省は自宅待機期間を短縮化。医療従事者ら「エッセンシャルワーカー」が濃厚接触者になった場合、最短5日目に解除できる方針も示した。
コロナ感染者への対応を含め、地域医療の中核を担う医療機関にも、影響が及んでいる。兵庫医科大病院(西宮市)は1月下旬にクラスター(感染者集団)ができ、入院患者と医療従事者計47人の感染が判明した。一時は看護師40人以上が出勤できなくなり、新たな入院や手術の原則一時停止を余儀なくされた。今月8日、ほぼ全ての病棟での再開が発表された。
一方、神戸市立医療センター中央市民病院(神戸市中央区)では、子どもら家族や自身が感染したほか、検査の結果待ちもあり、今月2~8日の1週間に職員100人以上、8日時点で75人が欠勤した。
濃厚接触者となった職員は、希望すれば借り上げた市内のホテルで隔離生活を送り、1週間で陰性となり次第、職場復帰できる態勢を敷く。同病院の担当者は「人員が足りない病棟には、他部署が応援に行ってぎりぎりの状態で何とか回している」という。
ほかに10日時点で、兵庫県立尼崎総合医療センター(尼崎市)で約40人、県立こども病院(神戸市中央区)で職員約20人が欠勤している。県病院局は「各県立病院で、厳しい運営を強いられている」と明かす。
また、神戸大病院(神戸市中央区)も1月末以降、感染した職員が10人以上となり、家族らの感染を理由とした自宅待機者も数十人に上る。ただ、同病院感染制御部は今週中が感染のピークとみており、「不織布マスクの着用や、休憩時の『黙食』を徹底し、職員間や患者への広がりは抑え込めている」という。
こうした状況を踏まえ、神戸市は2月1~20日の間、新型コロナ感染者診療や2次救急を担う53病院の医療従事者らの検査費用を負担している。家族の感染によって濃厚接触者となった場合だけでなく、学校で濃厚接触者や陽性疑いとなった職員の子どもも対象になるという。市の担当者は「病院の負担を少しでも減らし、医療体制を確保するため、危機感を持って対策をとっている」としている。(井川朋宏)
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