兵庫県三木市別所町の正法寺山から加古川を望むと、川面全体が夕日を浴びて黄金色に染まる。この時季と秋にしか見られないドラマチックな自然美で、期間限定の光景に大勢の写真愛好家らがレンズを向けている。

　夕景は、兵庫県の「ひょうごの景観ビューポイント１５０選」に選ばれている同山の展望広場から望むことができる。

　冬至から春分へ向かうこの季節は、日の入りの方角が南から西へと移る。日ごとに変わる景色は天候次第では２０日ごろまで見られそう。

　好天に恵まれた１４日には約２０人が展望広場に集まった。カメラを構えた人たちは、ＪＲ加古川線の鉄橋を列車が走る時刻も計算しながら、一級河川のキャンバスに描かれる雄大な光の絵画を夢中で切り取っていた。（吉田敦史）