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性暴力への問題意識を高めてもらおうと製作した性暴力防止ハンドブック
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性暴力への問題意識を高めてもらおうと製作した性暴力防止ハンドブック
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 関西学院大人間福祉学部(兵庫県西宮市)の学生グループが、学内の134人を対象にした性暴力実態調査で、言葉の暴力を含め被害を受けたことがあるとした回答が55%に上ったと発表した。学生らは「想像を上回る多さに驚いた。身近に性暴力があるという認識を広めたい」として、性暴力防止ハンドブックを製作した。関学大ホームページからダウンロードできる。(小尾絵生)

 岡本きららさん(20)、山下彩理さん(21)、山中彗司さん(24)=いずれも3年=が昨年7月、ゼミの授業の一環でウェブアンケートを実施した。同学部や人権に関する授業の担当の教員らを通じて学生に呼び掛けた。

 関学大の1~4年生が協力。学生が選択した性別は、「女性」100人、「男性」32人、「その他」2人だった。

 「身体的特徴への言葉の嫌がらせ」「ストーカー行為」「同意のないボディータッチ」「同意のない性行為」「盗撮」「痴漢」の6項目について複数回答可能としたところ、いずれかの項目で「経験した」と計74人が答えた。

 「身体的特徴への言葉の嫌がらせ」と「同意のないボディータッチ」を経験した人が多く、全回答者の20・9%と20・1%に上った。痴漢やストーカーなどの被害もあった。

 加害者は「顔見知りでない人」が最多の34人で、「友人」(21人)、「先輩」(7人)と続いた。被害に遭った学生のうち39%は、周囲の人に相談していなかった。

 岡本さんは「身体的な接触がなくても相手を傷つける性暴力もある。気付かないまま被害者にも加害者にもなりうる」と指摘する。

 3人は調査内容を盛り込んだ性暴力防止ハンドブックを千部作った。性的な行為の意思確認をする「性的同意」の大切さを強調し、被害に遭った時の相談窓口も記載している。

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