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 兵庫県西宮市立小学校で集団いじめがあり、被害児童の保護者から「学校には伝えない」という約束で相談を受けた市教育委員会が、相談のあった事実を当日中に学校側に漏らしていたことが28日、分かった。市教委は「内部の引き継ぎミスが原因」と保護者に謝罪した。

 市教委や保護者によると、いじめを受けていたのは6年生の男子児童(12)。悪口を言われ、本人のものを「汚い」と消毒液で拭かれるなど、繰り返し嫌がらせをされていた。昨年10月に学校が把握し、同じクラスの28人中26人が関与していたことが判明した。

 被害児童は不眠や幻聴を訴え、学校に行けない状態が続いている。市教委はいじめ防止対策推進法に基づく重大事態と認定した。

 いじめ発覚の数日後、学校の対応に疑問を持った被害児童の保護者が、市教委の相談窓口に電話。今後の調査の流れや、市教委と学校の連携などについて尋ねた。身元は明かしたが「相談したことを学校には伝えないでほしい」と求め、応対した職員も同意した。

 だが11月に入り、市教委が相談当日に学校側へ伝えていたことが判明した。保護者の抗議を受け、担当者が謝罪。電話を受けた職員は秘匿を望む保護者の意向を認識していたが、学校との対応に当たった指導主事は「引き継ぎ時に聞いたかどうか覚えていない」と話しているという。

 保護者は「いじめた側の子どもたちも傷つけず、穏便に解決できる方法を一緒に考えてほしくて相談したのに、失望した。漏えい後、学校は情報開示に消極的になり、関係も険悪になった」としている。

 市教委は「重大ないじめと捉えて対応を急いだが、勇み足で内部の連絡が不十分になってしまった。保護者の思いを尊重し、学校には秘匿すべきケースだった」と釈明。漏えい後に学校がいじめ問題への対応を変えた事実は確認されていないとし、調査にも「影響しない」としている。(山岸洋介)

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