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家庭での備えをまとめた首相官邸のホームページ画面
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家庭での備えをまとめた首相官邸のホームページ画面

 16日深夜に発生した福島県沖を震源とする最大震度6強の地震で、気象庁は今後1週間ほどは同程度の地震が起きる可能性があると注意を呼び掛けた。突然の地震災害に、どう備えたらよいのか。6434人が犠牲になった1995年の阪神・淡路大震災も教訓に、いま一度、家庭でできる対策を考えておきたい。

 首相官邸のホームページ(HP)には、五つの主な対策を紹介している。「家具の置き方」「食料・飲料などの備蓄」「非常用持ち出しバッグ」「安否確認方法」「避難場所や避難経路」だ。

 阪神・淡路大震災では、倒れてきた家具の下敷きになって亡くなった人も多かった。今回の東北の地震でも、家具や食器が散乱する映像が見られる。タンスなどを壁に固定するほか、寝室や子ども部屋にはできるだけ家具を置かないことも大切になる。懐中電灯やスリッパも準備しよう。

 備蓄はライフラインが止まった場合に必要だ。震災時には電気や水道、ガスが止まってしまう。16日の地震でも各地で停電が相次いだ。官邸HPでは、1人1日3リットルを目安に、飲料水3日分▽アルファ米やビスケット、乾パンなどの非常食3日分▽トイレットペーパーやティッシュペーパーもいる。大規模災害発生時には「1週間分」の備蓄が望ましい。普段から備蓄し、日常から消費しながら、新しいものに換えていく「ローリングストック」という方法がある。

 非常用持ち出しバッグは避難の際にすぐに持ち運べるよう準備しておく。飲料や食料品、通帳や健康保険証などの貴重品、下着などを入れ、乳児がいる場合はミルクや紙おむつも入れておく。

 安否確認には、災害用伝言ダイヤルなどが有効。局番なしの「171」に電話をかけると伝言を録音でき、自分の電話番号を知っている家族などが伝言を再生できる。避難場所や避難経路を自治体のハザードマップから確認しておくことも大切だ。

 予期せぬ災害を前に、今すぐできる備えから始めよう。(上田勇紀)

【特集ページ】阪神・淡路大震災

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