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新型コロナウイルスのワクチン接種=神戸市中央区港島南町2、市立医療センター中央市民病院(資料写真)
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新型コロナウイルスのワクチン接種=神戸市中央区港島南町2、市立医療センター中央市民病院(資料写真)

 兵庫県明石市の大久保病院は、新型コロナウイルスワクチンの3回目接種を済ませた医療従事者の血液を調査し、ウイルスの働きを抑える中和抗体の量「抗体価」が、2回目接種の半年後に比べて平均約50倍になったと明らかにした。2回目接種の1カ月後と比べても平均7倍程度に増加し、3回目の効果を示した。

 同病院では主に今年1月、20~80代の医師、看護師ら35人に対し、米ファイザー製ワクチンの3回目接種を実施。その約1カ月後の2月10日~3月1日、新型コロナの従来株に対する抗体検出試薬を使用し、抗体価を測定した。2回目接種から半年後の昨年11月に比べると、抗体価は最低5・8倍、最高203・7倍となり、平均で51・7倍に上った。

 また、このうち32人の調査では、2回目接種から1カ月後と比べても1人を除いて抗体価が上昇。平均6・9倍に上がっていた。

 同病院の山村誠院長は「中和抗体の量が3回目接種後に大幅に増えたことで、その有効性は大いに期待できる。高齢者をはじめ、幅広い世代に3回目の接種が急がれる」と話している。

 ワクチンを巡っては、神戸大病院(神戸市中央区)が、オミクロン株に対しても3回目接種に効果があると発表。1月、医師65人を対象とした中和抗体の保有率が、2回目接種の約半年後は5%に下がったが、3回目接種の約1カ月後には100%になったと明らかにしていた。

(井川朋宏)

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