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昨年の「関西アライモ」に出演する竹紫春翔さん(山本超基さん提供)
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昨年の「関西アライモ」に出演する竹紫春翔さん(山本超基さん提供)
ファッションショーに向け衣装合わせをする「アライ」のモデル。後列左端は豊川月乃さん=神戸市灘区森後町2
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ファッションショーに向け衣装合わせをする「アライ」のモデル。後列左端は豊川月乃さん=神戸市灘区森後町2

 多様性やジェンダーレスをテーマにしたファッションショー「関西アライモ2022」が、21日に大阪市で開かれる。兵庫県内からもLGBTQなど性的少数者や、その理解者・支援者を意味する「アライ」の人々が参加。性自認や性的指向の違いに関係なく、同じステージで自分らしさを表現する。

 「アライモ」は「アライをもっと」を意味する造語で、有志による実行委員会が昨年始めた。アライを増やし、全ての人にとって生きやすい社会を目指す。

 今年はLGBTQなど当事者モデル12人、アライモデル17人の計29人が出演。それぞれイメージに合わせた衣装をまとい、ステージを歩く。その後トークショーもあり、終演後は写真撮影など来場者と交流できる時間を設ける。

 昨年も舞台に立った神戸市灘区の竹紫春翔さん(32)は女性として生まれ、男性として生活するトランスジェンダーだ。小学生のころから女の子の服に違和感を抱き、少年野球を始めてからはボーイッシュな格好をするようになった。

 学校ではいじめられ、ずっと「死にたい」と思っていたという。そんなとき、タレントのはるな愛さんをテレビで知り、「逆だけど、この人と一緒だ」と生きる希望がわいた。「同じように一人でも勇気づけたい」と、「オニイタレント」として活動する。

 「これまで助けられてきたから、今度は僕が助ける番。誰にでも輝ける場所があるんだよ」。そんな思いを込めて、今年もステージに上がる。

 芦屋市を拠点に活動するモデル豊川月乃さん(48)は、アライの立場で出演する。性的少数者の友人もおり、社会での生きづらさを聞いてきた。「今年は当事者とアライが交じって歩く。特別視するのではなく、同じ人間として何も変わらないことを見てほしい」と呼び掛ける。

 会場は大阪市北区のグランフロント大阪ナレッジシアターで、午後4時開演。尼崎市や西宮市などパートナーシップ制度に取り組む阪神間の自治体も後援する。大人3千円、小学生以下1500円で、「チケットぴあ」で販売。当日券もある。問い合わせは実行委員長の山本超基さん(47)のメール(info@maya-japan.com)まで。(高田康夫)

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