認知症の母と、介護する父の暮らしを一人娘が監督としてカメラに収め、動員20万人を超える大ヒットとなった前作から4年。90代になった両親のその後を追った映画「ぼけますから、よろしくお願いします。~おかえりお母さん~」が4月1日から、シネ・リーブル神戸、MOVIXあまがさきで公開される。前作は老老介護をユーモラスに浮かび上がらせたが、信友直子監督は「期せずして今作ではコロナ禍の中の終末期医療、みとりという次の課題が見えてきた」と振り返る。(片岡達美)
広島県呉市で暮らす母が認知症のうえ、脳梗塞で入院。耳が遠くなりながらも毎日、見舞いに通う父は「早うようなって家に帰ろう」と話しかける。だが新型コロナウイルスの感染拡大で自由に面会できなくなる。信友監督は「母は家族に見捨てられたと感じたかも」と娘の視点で語る。父も鼠径(そけい)ヘルニア手術を受け、身体に不安を抱える。
家族だから母が旅立つ瞬間も余すことなく撮影した。「60年連れ添った母に、父が直接、きちんとお礼が言えてよかった」と信友監督。その様子はどこか神々しく、「外国の教会に入った時のような、荘厳な雰囲気だった」とも。
母の死後、1人暮らしになった父も映し出す。今は娘の活躍が一番の楽しみで、「映画を見た人から『あ、お父さん』と声を掛けられるのがまんざらでもないみたい」。映画館の舞台あいさつにも立ち、101歳の今、「こんなに人気者になるとは」と喜ぶ。
信友監督は「私はカメラがあったおかげで悲観的にならずに済んだ」。さまざまな問題を一歩引いた視点で見ることができたからだ。
ただ、監督と娘のはざまでの葛藤もあった。「トイレが間に合わず、家の廊下でお漏らしした母がぼうぜんと立ちすくみ、足元がぬれている。『いい絵が撮れた』と思ったが、編集でカットした」。母の尊厳を守るためだ。
寝たきりの母に胃ろうをつくることを決める場面もある。「実は病院を転院しなくてはならず、落ち着かない状態でバタバタと決めた。母にとってよかったのかどうか」。見る人に、「自分ならどうするか」という切実な問題となって迫る。
それでも映画は終始、明るい。「信友家の血でしょうか。みな面白がる性格なんです」。コロナ禍で沈んだ気分が世の中を覆う。「映画を見てほっこりしてほしい」
4月8~26日、豊岡劇場でも上映する。
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