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浜坂漁協に帰港し、次の出漁に向けて準備する沖合底引き網漁船「第一幸栄丸」の船員たち=24日午後6時40分、新温泉町芦屋、浜坂漁港
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浜坂漁協に帰港し、次の出漁に向けて準備する沖合底引き網漁船「第一幸栄丸」の船員たち=24日午後6時40分、新温泉町芦屋、浜坂漁港

 北朝鮮が24日に発射した新型の大陸間弾道ミサイル(ICBM)が日本の排他的経済水域(EEZ)内に落下したことを受け、兵庫県内でも漁業者などから憤りの声が上がった。ウクライナに軍事侵攻したロシアの動きも念頭に、防衛体制の説明を求める人もいた。

 同県新温泉町の浜坂漁協に所属する沖合底引き網漁船「第一幸榮丸」船主の川越伸二さん(60)は「漁業者の生命に関わる重大な話だ」と憤った。

 24日朝に浜坂漁港から出漁し、沖合で操業した後、同日午後6時頃に帰港。ミサイル落下は操業中の海上で知ったといい、「万が一にも航海中の被害を考えると恐ろしい。日本の海域内に落ちること自体が大きな問題」と語気を強める。

 夏にはスルメイカ漁で北海道小樽市北西の海域を操業することもあるが、船員の安全を考えれば、危険な海域での操業は難しい。「漁場が減れば漁獲も減り、経営悪化につながる。漁業の担い手が減る可能性もある」と表情を曇らせた。

 神戸市東灘区の男性会社員(26)はロシアの動きにも触れ、「どういった場合にどんな対応を取るのか、岸田首相には事前に明示しておいてほしい」。同市灘区に住む中学3年の男子生徒(15)は「挑発には毅然とした対応が必要。北朝鮮だけではなく、核を保有する外国から矛先が向く恐れもある」と心配した。(末吉佳希、高田康夫、井川朋宏)

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