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「人と防災未来センター」で、阪神・淡路大震災の資料に見入る高校生ら=神戸市中央区(ラジオ関西提供)
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「人と防災未来センター」で、阪神・淡路大震災の資料に見入る高校生ら=神戸市中央区(ラジオ関西提供)
丹波市と京都府の府県境を取材(ラジオ関西提供)
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丹波市と京都府の府県境を取材(ラジオ関西提供)
3月に実施された「レコードジャケットとともに振り返る、ラジ関70年史」の様子=神戸市中央区、大丸神戸店
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3月に実施された「レコードジャケットとともに振り返る、ラジ関70年史」の様子=神戸市中央区、大丸神戸店
ラジオ関西70周年の記念キャラクター(ラジオ関西提供)
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ラジオ関西70周年の記念キャラクター(ラジオ関西提供)

 民放ラジオ局として全国10番目に開設されたラジオ関西(神戸市中央区)が4月1日、放送開始から70周年を迎える。1995年の阪神・淡路大震災時には、CMを挟まず69時間連続で放送し、新型コロナウイルス禍では発表の場を失った高校の放送部やジャズバンドの活動を応援する特別番組を企画した。さらに、高校生と震災の記憶の継承を考えた番組は全国区の表彰を受けるなど、地域とともに歩む姿勢を貫く。(金井恒幸)

■地元の高校生と共に

 阪神・淡路大震災では、神戸市須磨区にあった本社ビルが全壊したが、被災地の状況を伝え続けた。

 その後、音声メディアの特色を生かして、高校の放送部員らがドキュメンタリー、音楽などの作品を発表する大会「高校生マイクバトル」を2020年まで20回開催し、学校や生徒との絆を深めた。

 コロナ禍では、高校生の発表の場が消えたことから「地元ラジオとして役に立ちたかった」と編成営業局の青木達也さん(39)。同年8月、作品を紹介する特番「#放送部の夏 高校アナウンスフェス」を初めて制作した。

 応募は10府県の49校に上り、2時間の放送予定を4時間に拡大した。高校生が技術を磨いたアナウンスや朗読を披露し、「3年間の部活動が無駄ではなかったと思えた」など、感謝の声が寄せられた。10月には特番「神戸ハイスクール・ジャズラリー」で、生徒らの熱い演奏も届けた。

■魅力発掘で高評価

 翌21年1月17日にオンエアした震災特番「知らないけど知っている~私たちの1・17」は、長田高校(神戸市長田区)の放送委員会に参加を呼び掛けた。

 震災を経験していない世代がどう感じているか、本音で探ることをテーマに据えた。「当時の映像や体験談を見聞きし、高校生の中で過去の『ひとごと』という意識が、身近で切実な『自分のこと』に変わった」と青木さん。番組は同年の日本民間放送連盟賞(ラジオ報道番組部門)で優秀賞を受けた。

 同じ年の同連盟賞ラジオ教養番組部門では「『BORDER(ボーダー)』~ヒョーゴスラビアにおける県境とは?」が最優秀賞に選ばれた。

 コロナ禍で「県境をまたぐ移動は控えて」という行政の発言が注目された中、文化の異なる旧五国で構成され、日本海と瀬戸内海に接して府県境が多い兵庫県の特色を生かし、県境に暮らす人たちの意識をたどって注目された。

 番組で歴史解説を担った園田学園女子大学名誉教授の田辺眞人さん(74)は「自分が住む府県に誇りを持つ住民がいる一方、こだわらない人もいる多様さが面白かった」と評価する。その上で「在阪ラジオにはない兵庫らしさを追求し、住民でさえ意識しない地元の魅力を掘り起こして全国に届けてほしい」と期待を寄せる。

     ◇     ◇

■「ラジ関にしかできない番組作りを」プロ野球ナイター中継、電リクは民放初

 ラジオ関西は1951年8月、前身の神戸放送が創立され、翌52年に本放送が始まった。同年7月には、民放初のプロ野球ナイター中継を実現させて人気を集めた。

 音楽番組の充実も特徴の一つで、同年12月、リスナーと放送局を双方向で結ぶ民放初の「電話リクエスト」を開始して反響を呼んだ。60年7月にスタートした「歌声は風にのって」は、現在も続く看板として定着している。

 近年は、スマートフォンなどで全国の放送が聴けるネット配信サービス「radiko(ラジコ)」が人気で、2011年10月に本配信を始めた。

 吉本興業の若手芸人が出演する「よしもと★のびしろアワー」では、神戸市出身者らのコンビ「マユリカ」「紅しょうが」の知名度向上を目指す。

 一方で、ジャズの街神戸らしく、魅力的な音源を紹介するプログラムも用意して地元を盛り上げる。

 「平日夜や土日を中心に全国の若者向けなど、ラジ関にしかできない番組作りを目指してきた。兵庫ゆかりの芸人や地域の魅力も発信したい」と青木さん。挑戦を続ける。(金井恒幸)

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