春の神戸を彩るファッションショー「神戸コレクション」と「三宮コレクション」が２６日、神戸市中央区で開幕した。初日は三宮センター街に設けた全長約４０メートルのランウエーを、神戸出身のモデル貴島明日香さん（２６）やタレントの山之内すずさん（２０）ら約４０人が春、夏の服に身を包んで歩き、観衆を魅了した。２７日まで。（大島光貴）

　神戸コレクションは阪神・淡路大震災後の神戸を元気づけようと２００２年に始まった。当初はホール開催だったが、新型コロナウイルス禍によるオンライン配信などを経て２１年秋から街頭開催。今回初めて三宮コレクションと同会場で開き、２年ぶりに同センター街にランウエーが復活した。

　貴島さんはベージュのコート、花柄のスカートに、神戸パールのピアスや指輪を着けて登場。「真珠はお母さんが付けるイメージだったけど、若い方にも好かれるデザインが多くあり、おしゃれで使いやすい」。赤い着物で登場した山之内さんは「生まれ育った神戸で、二十歳という記念すべき年に振り袖でランウエーを歩けてすてきな経験になった」と満足そうだった。

　神戸市中央区の女子大学生（１９）は「モデルさんを近くで見られて躍動が伝わった。雨だけど爽やかな雰囲気で気分が上がります」と笑顔を見せた。

　２７日は、約１万本の花で作ったオブジェが同センター街や旧居留地など５カ所を彩り、午後４時半ごろから無料で持ち帰りできる。同センター街には終日、無料でヘアアレンジなどを楽しめるブースが並ぶ。