中国横断自動車道姫路鳥取線(姫鳥線)の全線開通を記念した式典が12日、兵庫県上郡町光都3の県立先端科学技術支援センターなどで開かれた。建設を進めてきた西日本高速道路会社(大阪市)や自治体の関係者らが集い、新たな交通網がもたらす多様な効果に期待した。
姫鳥線は、山陽自動車道播磨ジャンクション(JCT)から中国自動車道を経て、鳥取自動車道鳥取インターチェンジ(IC)に至る約87キロ。山陽道と中国道を結ぶ播磨自動車道の延長工事が完了し、播磨新宮IC(たつの市新宮町)-宍粟JCT(宍粟市山崎町)間の約11・5キロが新たに開通した。
西日本高速の前川秀和社長はあいさつで「鳥取と兵庫の南北ネットワークが強化され、観光や物流が発展する」と期待を込め、「災害時の緊急輸送路や代替路の機能も果たせる」と説明。斎藤元彦知事も「播磨科学公園都市へのアクセスがよくなり、世界をリードするような技術を西播磨から発信できる」と期待を寄せた。
その後、播磨新宮ICからの延伸部分でテープカットなどを行い、関係車両がパレード走行した。
(勝浦美香)









