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ロシアによる軍事侵攻や安全保障への思いを語るウクライナのセルギー・コルスンスキー駐日大使=神戸市中央区北野町1
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ロシアによる軍事侵攻や安全保障への思いを語るウクライナのセルギー・コルスンスキー駐日大使=神戸市中央区北野町1
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ロシアによる軍事侵攻や安全保障への思いを語るウクライナのセルギー・コルスンスキー駐日大使=神戸市中央区北野町1

 ロシアによるウクライナへの軍事侵攻が続く中、ウクライナのセルギー・コルスンスキー駐日大使が9日、神戸市内で講演した。状況を解説しながら、ウクライナの勝利が日本にも有利に働くと強調。日本に期待する役割として戦後の復興支援を挙げた。

 NPO法人「インド太平洋問題研究所」(神戸市)の講演会。オンラインを含め約180人が参加した。

 学者でもあるコルスンスキー大使は、2月24日に始まったロシアの侵攻で「人類が築いてきた世界秩序が破壊されてしまった」とし、ロシアと中国、アメリカをめぐる経緯などを解説。「ウクライナが勝利すれば、世界の脅威が存在しなくなる。中国も軍事行動という文脈では考えざるを得なくなる。太平洋は安全になり、日本には有利だ」とした。

 一方、ウクライナが負ければ「核が拡散され、中国も武力行使に勇気を与えられる」などとし、「ウクライナの勝利しか選択肢はない」と話した。

 ロシアの侵攻は国際連合も止めることができずにいる。「われわれが必要なのは、武力を使った安全保障のシステムではなく、ちゃんと働く国際法、そしてその法律がどこでも、どんな戦争でも防止できるシステムだ」と思いを語った。

 また、「日本の企業の皆さんには復興の仕事を担ってほしい」と高い技術力に期待し、一般の国民にも「援助を求める時期はいずれ終わるが、両国民の心のつながりは残る。ぜひウクライナを訪れ、もっと知ってほしい」と話した。(高田康夫)

神戸ウクライナ侵攻
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