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樹木伐採前の県立明石公園(2016年11月撮影)
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樹木伐採前の県立明石公園(2016年11月撮影)
樹木伐採後の県立明石公園(2022年1月撮影)
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樹木伐採後の県立明石公園(2022年1月撮影)

 兵庫県の斎藤元彦知事と明石市の泉房穂市長が11日、県庁内で意見を交わした。主なやりとりは次の通り。

■知事「未来志向で」

 知事 まずはおわびを申し上げたい。以前から早く協議をしたいという話があった中で、コロナ対応などもあったが、もう少し早く(面談を)セットできれば良かった。市長にも迷惑をかけたと思います。引き続きよろしくお願いします。

 市長 私の方もすみません。言葉が過ぎたりする関係で、その点については率直におわびしたい。

 知事 兵庫県と明石市の関係はすごく大事。きょうをきっかけに未来志向でいろんなことを進め、皆さんに幸せになっていただくことが大事だと思う。

 市長 明石市で市長をやっていると、兵庫県との関係は大変重要。もちろん立場があるので、必ずしも全てが一致するわけではないが、一致しない点については、それぞれ市民、県民のために対応していくと思っている。まさに未来志向でお願いします。

■市長「市役所の建て替え急ぎたいが」

 市長 きょうは2テーマあって、一つが市役所の周辺の問題。明石市の土地と、隣の県の土地をどうするか。明石市長として大変急いでいるのが、明石市役所の建て替え。既に設計を始めていて、今は少し止めている状況。なので、市役所の場所や、市役所に合わせて公共施設整備をするか否かというテーマがあり、ここの方向付けをしないと前に進まない。県としては、県の土地の上に新たな施設整備は難しいということでしょうか。

 知事 上屋をどうのせていくかというのは、これから議論したい。市とも協議しながらやっていきたい。県が何らかのハコモノをつくるのは正直、財政状況から難しい。今後ぜひ一緒に協議し、市民のための交流の拠点とか、そういったものができるか-ということは、知恵を絞って話をしていきたい。

 市長 きょう確認したいのは、県の土地の上に県の建物・施設が難しいのであれば、県の土地の上に市が市立で建物を建てることが可能かどうか。建てることができるのであれば、明石市としては全体を使った一定の案をつくることもできる。これまでは「市の土地の上には市の建物、県の土地の上には県の建物」を前提としていた。

■知事「土地の無償貸与は難しい」

 市長 市役所については、国の補助金のリミットもある。県の土地を無償で使わせていただけるのであれば、明石市として全体をどう使うか-というふうな形で対応できるが、それが難しいのであれば、市役所については従前の市有地で対応し、その後、改めて県の土地をどうするか-という話になろうかと思う。

 知事 そこはどういった形ができるのか、期限を切って合意形成していきたい。決して県の土地の上に市の建物を建てるのが駄目かというと、そうは考えていない。そこは一緒に議論していければ。

 市長 土地が無償でなければしんどい-というのが正直なところで、無償は難しいということであれば、それを踏まえた対応をするので、そう言っていただいた方がありがたい。

 知事 無償は正直、今の段階では難しい。とはいえ、明石市さんの思いもあると思うので、今の時点では無償というのは難しいと思うが、そこをどうするかも含め、余地はあった方がいいかなと思う。今の時点では「これからの協議」という形にし、いろんなオプションがあった方がいいかとも思う。

 市長 方向付けだけでもしたい。既に市役所の予定地はある。無償は難しいのであれば、市としては市役所はこちらに建てる方向にして、県の土地と市の土地をどうするかについては、11月の豊かな海づくり大会後に引き続き県と市で相談する形にしたい。

 知事 分かりました。

■市長「伐採中断、ありがたい」

 市長 もう一つ、明石公園の伐採の件については1年ほど「あり方検討会」で合意形成した上で-ということなので、ご英断ありがとうございます。

 知事 公園の問題もそうだが、県が市町との関係で「決まったからこう進める」というのではなく、早い段階から相談し、いろんなことを決めていく-ということを、きちっと再構成していくことが大事だと思う。明石公園の中にもいろんな課題があるので、知恵を絞りながらやっていきたい。

 市立図書館の件も、ただ壊して更地にして返すということだと、巨額の負担がある。「じゃあ跡地はどうなんねん」というところも、建設的な議論を一緒にやっていきたい。民間もうまく活用し、解体費を圧縮しながら、県も市もハッピーになる。そんな解決策を議論していきたい。

 公園全体のパークマネジメントをどうするか-ということも心配いただいていたが、入場料を取るようなことをするつもりはまったくない。市民、県民の皆さんが楽しんでいただけるところに、カフェやにぎわい施設を入れ、みんなに楽しんでもらえる公園にしたい。

 樹木の伐採も見させていただくと、切り株はインパクトが大きいというのがよく分かった。しっかり関係者の皆さんの意見を聞きながらやっていきたい。これから考えるが、「石垣(のそば)だから何でもかんでも切る」というよりも、例えば石垣正面のように皆さんに見てもらいたいところの整備と、皆さんが散歩したり、ジョギングしたりしているような少し奥のところは分けて考える。そんなやり方もしていったらいいと思っている。

■知事「明石公園は県立のままで」

 市長 調べてみると、全国のお城のある公園90のうち、80が市町村立、九つが県立、一つが国立という状況。その中で、市民からの意見は割れているが、「市立化の検討を」という意見もあれば、「お金もかかることだから無理しないで」という声もある。これも市だけでできる話ではないので、県が県で頑張るのであれば、検討の余地なく県でなさる話なので、ある意味すっきりする。「市にどうぞ」というのであれば、うちも真剣にコストのことを検討しないといけない。何か考えがあれば。

 知事 そこは県立で引き続きやっていきたい。これまで100年以上やってきた歴史のある県立公園だし、スポーツ施設をこれからどうしていくか-ということも考えていかないといけない。

 市長 であれば、市がお願いしても難しい話なので、その中で市ができることがあれば「当然ご一緒に」というスタンスかと思います。それを踏まえて二つ。一つが陸上競技場。やはり改修しないと陸上競技場の公認から外れる形。陸上競技場のレーン幅を少し変える程度だが、2億円かかると聞いている。安くはないが、ぜひお願いしたい。もう一つは県立図書館。明石市は「本のまち」でやっているので、うちの跡地も含めて、県立図書館の充実化をお願いしたい。

 知事 陸上競技場の問題はかつてから課題として認識している。公認の継続と、設備補修の関係はどうしたらいいのか考えていきたい。正直、2億円はなかなか大きな投資。

 市長 市にとっての2億円と、県にとっての2億円はだいぶ違うと思う。毎年かかるお金ではないので。2億円でレーン幅を変えるか変えないかで、子どもたちが一生懸命走って記録をつくっても、それが認められない。陸上競技場としての機能が違ってしまう。何とかやりくりしてお願いしたい。

 知事 子どもたち含め、競技者の方に安心していただけるよう、早めに検討したい。図書館の件については、隣の市立図書館の跡地をどうするかも含めて、相談しながらやっていきたい。

■市長「市立図書館の解体費、圧縮を」

 市長 「たら、れば」だが、特別支援学校が東播磨地域で必要だと言われている。明石市内の発達障害の方や特別支援学級に通っている方々が、市内に特別支援学校がないので、市外に行っている。明石市内でぜひ支援学校を-という声をいただいているので、例えば県立の特別支援学校をつくってもらえれば、大きな意味では県民にとって望ましいのかなと思っている。

 知事 思いは分かりました。これから検討していくが、解体とともにどう上物をつくっていくか。例えば民間の声も聞きながら、にぎわいを生む施設をつくってもらう中で、県立公園と一緒になって交流できるような拠点を考えていきたい。特別支援学校という思いは、今は正直ないというのは伝えておきたい。民間の方々からいろんなアイデアをもらいながら、解体も含めてやる。民間にお願いすれば、解体費もだいぶ圧縮できると思う。

 市長 そこはぜひお願いしたい。市立図書館の解体費8億円のうち、せめて半分ぐらいは国でもつか、民間を使ってもっと安くすることを考えている。漫然と市民の税金を使うのは、ちょっとご勘弁を-ということ。

 知事 分かります。契約だからといって(市立図書館の跡地を)更地にして返せ-というつもりはなく、やはり民間の投資をいれながら、8億円を圧縮するような提案をいただき、民間で解体とコンストラクション(建設)をやる方が絶対に安くすむはず。実は、うちの方でだいたい素案をかいているので、またご提示したい。解体だけで8億円はしんどいと思う。

■知事「野球場も意見を踏まえて丁寧に」

 知事 それと野球場とかスポーツ施設についても、老朽化が進んでいる。私の就任前につくられたリノベーション計画があって、一定の方向性は出ているが、一方で皆さんが言うように、いろんな利用者がいらっしゃる。今後どうしていくかは、関係者の方、スポーツ団体の方の意見を聞きながら丁寧にやっていきたい。リノベーション計画をつくったときも、丁寧に意見を聞きながら、県の条件も正直に伝え、理解を得ながらやっていく-というのをもっと丁寧にやっておくべきだったと思っている。

 市長 それについては2点ばかり。1点、野球場についてはいろんな思いが強くある。全国の軟式野球大会もあそこで開催されるので、一種、聖地になっている。単純な野球場の一つというよりは、多くの皆さん、市民、県民の思いが詰まっている野球場なので、そういう方々の声を踏まえて検討してほしい。

 もう一つは、国が「史跡」ということで制限をよく言われるようだが、本当にできないのかよく確認してほしい。私も11年間市長をやっていると、できないと思っていてもできることがある。野球場や陸上競技場は本当に改修できないのか、やり方に工夫の余地があって対応可能なのか、ぜひ国に確認してもらえたら。おそらく、一定程度は使い続ける道はあるのかなと思う。

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