すしネタとしても人気を集め、消費量が増え続けている海の幸、トラウトサーモン。生食用の国内消費量は年間約10万トンに上り、その9割前後はノルウェーやチリなどからの輸入に支えられているが、国内各地の「ご当地サーモン」も鮮度と食味を武器に存在感を増している。兵庫県内では豊かな漁場でもある播磨灘で20年以上海上養殖が続き、市場での人気は年々高まっている。(大山伸一郎)
国内では北海道から九州まで、海水・淡水合わせて約80の産地があるとされるサケ・マス類の養殖事業。春から夏に約6千トンを出荷する宮城県石巻市が中心だが、その他の地域でも、新鮮さを求める小売店や飲食店の要望に応え、少しずつ生産量を増やしている。
22年前、播磨灘で初めてサケ・マス類の養殖に取り組んだのが、姫路市家島町の西島沖で海上釣り堀「水宝」を営む荒木栄さん(64)だ。最初は釣り客に釣ってもらうために始めたが、試行錯誤を重ねて市場に出せる生産量を確保できるようになり、2015年から「白鷺サーモン」の名前で出荷している。釣り客用とは別に、今年も3~5月に約30トンを水揚げする。
養殖作業は例年11月、淡水で育った稚魚を海水のいけすに入れるところから始まる。水温の見極めが稚魚の生存率を左右するといい、うまくいっても1割は死んでしまう。温度が1度違うだけで、死んでしまう割合が3、4割に増えてしまうという。
その後、魚種に合わせた餌をタイミングよく与え続ける作業が続く。海上で育てるため、自動給餌システムを導入する地域は多いが、食べた量に比例して成長するサーモンは、餌の量とタイミングの見極めが重要になるという。
「毎日朝から夕方まで、魚の様子を見ながら餌をやれるのは、海上釣り堀での養殖ならではの利点」と、荒木さんから経営を引き継いだ息子の良太さん(37)。元日以外は船に乗っていけすへ向かい、養殖魚の成長を見守る生活を続ける。今年も1匹平均が2キロに迫るほど順調に成育している。甘みのある脂でさっぱりした味わいが自慢。水揚げ翌日には食卓に並ぶ新鮮さもあり、市場関係者による争奪戦も年々強くなっている。
播磨灘では同じ家島の「坊勢サーモン」や「播州サーモン」(たつの市御津町室津)のほか、餌にカキを与えて育てる「坂越オイスターサーモン」(赤穂市)といった個性派も。県内では、神戸市や南あわじ市でも海上養殖に取り組んでいる。一方、宍粟市や豊岡市の山あいでは、成魚まで淡水で育てる陸上養殖が行われている。
市場関係者によると、原油価格の高騰による物価上昇のほか、ウクライナ情勢の影響でノルウェー産の輸入量が減少し、トラウトサーモンは高値相場が続く見通しという。それでも消費者人気に陰りは見えず、国内のご当地産への期待はますます高まりそうだ。
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