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来日し、入学式に出席したコミュニカ学院の留学生ら。約60人の学生が集まるのは新型コロナウイルスの感染拡大以降では初めてという=7日、神戸市中央区新港町
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来日し、入学式に出席したコミュニカ学院の留学生ら。約60人の学生が集まるのは新型コロナウイルスの感染拡大以降では初めてという=7日、神戸市中央区新港町
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 新型コロナウイルスの水際対策だった入国制限が今春から緩和され、大きく減っていた外国人留学生らが来日し、兵庫県でも姿を見せている。神戸市内の日本語学校は今月、1年3カ月ぶりの入学式を開催。2年近く来日を待っていた留学生もおり、「日本に来る夢がようやくかなった」と新たな生活に意欲を燃やす。(高田康夫)

 在留外国人統計によると、在留資格「留学」で兵庫県内に滞在する外国人は、6年前の2016年12月末時点は約9千人だったが、右肩上がりに増え、新型コロナ禍前で3年前の19年12月末には1万1千人を超えていた。

 だが、コロナの影響で入国規制が強化されて、日本に渡航できず、人数は急減した。昨年12月末時点は約8200人と16年の同時期を下回った。

 感染「第6波」の中心だったオミクロン株の感染拡大では、昨年11月30日に外国人の新規入国が原則禁止になったが、今年3月に留学生らの来日が解禁された。政府は航空会社と連携し、優先的に留学生が入国できる仕組みをつくり、今月10日からは入国上限が1日1万人に引き上げられた。

 神戸市中央区の日本語学校「コミュニカ学院」は年間4回、新入生を迎えて入学式を続けてきたが、コロナの影響は深刻で、留学生は昨年1月に少し来日できただけだった。約130人が留学を認められているのに実現できず、同学院はオンライン授業で少しでも思いに応えてきた。

 入国制限の緩和によって、今月7日にようやく開いた入学式には32カ国、約60人が顔をそろえた。留学生は日本語を学び、日本での進学や就職などを目指す。

 英国出身の男性(20)は日本の大学への進学を目的に留学を決めたが、出発の2日前に同国がロックダウンとなり、1年近く来日できなかった。また、スペインからやって来た女性(49)も留学を決めたとたんにコロナ感染が広がって2年間も待ったといい、「日本に来ていることが信じられない。とてもうれしい」と話した。

 同学院の担当者は「留学生を受け入れ続けた国があった中で、日本を見捨てずに待ってくれた。その期待に応えたい」と話した。

 一方、兵庫県内の大学も留学生の受け入れを再開した。神戸大(神戸市灘区)は、今年4~6月に約400人が来日する予定で、その半数は以前から留学するつもりだった。2年近く待った人もいて、今春に受け入れる留学生の数はコロナ禍が始まる前に比べて多くなる見込みという。

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