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オンラインで鳥取県の平井伸治知事と協議する兵庫県の斎藤元彦知事=兵庫県庁
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オンラインで鳥取県の平井伸治知事と協議する兵庫県の斎藤元彦知事=兵庫県庁

 JR西日本が赤字額を発表したローカル路線の在り方などについて、兵庫県の斎藤元彦知事は14日、鳥取県の平井伸治知事とオンラインで意見を交わした。JR西に対し、鉄道ネットワークの意義や地域交通の重要性を理解するよう求める考えで一致し、連携して利用促進や利便性の向上に取り組む方針も確認した。

 赤字額が11日に公表されたのは、1キロ当たりの1日の平均乗客数「輸送密度」が2019年度時点で2千人に満たなかった路線。兵庫、鳥取両県にまたがる山陰線も対象となり、17~19年度平均の赤字額は城崎温泉-浜坂間が11億8千万円、浜坂-鳥取間が8億5千万円に上った。

 意見交換で斎藤知事は「JRには旧国鉄という歴史もあり、沿線の一体性を維持する責務がある」と指摘。経営改善を求める民間企業と、鉄道を重要インフラとする地域との間にギャップがあるとし、「そのバランスをどう取っていくかという議論が大事」と述べた。

 平井知事も「山陰線は京都から海岸沿いを通って山口へ抜ける路線だ」としてネットワークの意義を強調。ローカル線の維持、存続に向け、国に積極的な関与や支援を働き掛けることでも合意した。(田中陽一)

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