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収益の一部が身体障害者の福祉向上に使われる自動販売機=神戸市内(兵庫県身体障害者福祉協会提供)
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収益の一部が身体障害者の福祉向上に使われる自動販売機=神戸市内(兵庫県身体障害者福祉協会提供)

 身体にハンディがある人らの生活向上に、自動販売機の収益の一部を充てる事業を、兵庫県身体障害者福祉協会(神戸市中央区)が進めている。阪神・淡路大震災の復興支援に対する感謝を込め、2008年に始めたが、新型コロナウイルス禍などで困り事が増える中、設置する用地の提供を引き続き呼び掛けている。

 同協会は、清涼飲料の自販機を置くスペース(縦約80センチ、横約1・6メートル)を貸す個人・団体と、収益を分け合う。協定を結ぶ業者が電気代を補塡するなど、用地提供者の費用負担はほとんどない。

 収益の一部は従来、被災障害者への給付金やボランティアの活動資金に加え、防災研修費も賄ってきた。さらにスポーツと芸術の振興、生活資金貸し付けなどの財源にもなっている。

 今後はコロナ社会も見据え、相談窓口の増設や、デジタル格差解消に向けて機器の操作をアドバイスするサポーターの養成なども使途として検討するという。

 マンションの所有者らが協力し、22年1月上旬までに20台が設置された。事務局は「阪神・淡路大震災と同じく、災害ともいえるコロナ禍を生き抜く取り組みに役立てたい」と、善意の広がりに期待する。同協会TEL078・242・4620

(佐藤健介)

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