戦争って、平和って、命って、何だろう。絵本を手に、一緒に考えませんか-。ロシアによるウクライナ侵攻が続く中、神戸市中央区三宮町1の「ジュンク堂書店三宮店」に、「ウクライナ!を想(おも)う」と題したコーナーが設けられている。同市中央区在住の絵本編集者、松田素子さん(66)と一緒に企画し、25作品を紹介している。(中島摩子)
■ウクライナ、ロシアの作品が隣り合わせ
きっかけは、松田さんが見たニュース映像だった。ウクライナの小さい男の子が、泣きながら国境を越えている映像に、居ても立ってもいられなくなった。「私にできることは?」
かつて児童書専門の「偕成社」に勤め、雑誌「月刊MOE(モエ)」の編集長を務めた松田さん。退社後はフリー編集者として、多くの作品に関わってきた。ウクライナのニュースにショックを受けた今年3月半ば、交流がある三宮店に連絡し、特設コーナーを持ちかけた。
コーナーには、ウクライナ民話の「てぶくろ」とロシア民話の「おおきなかぶ」を隣り合わせに置いている。現在は戦っている両国だが、「ウクライナにもロシアにもいいものがある」と知ってほしいからだ。
また、神戸市在住の美術家上村亮太さんの作品「アネモネ戦争」は、きれいな花を独占するために起こされた戦争の愚かさを伝える。デビッド・マッキーさんによる「せかいでいちばんつよい国」は、「世界中の人を幸せにするため」に、いろんな国に戦争を仕掛ける大統領の話だ。
童謡詩人まど・みちおさんの「くうき」は、戦争を描いてはいないが、世界が空気でつながっていると感じることができる。
「ウクライナで起きている現実は、私たちの暮らしと地続き。ウクライナの戦争を『怖い』で終わらせるのではなく、その先に、どんな未来を目指すのかをみんなで考えたい」と松田さん。
戦地からは連日、目を覆いたくなるようなニュースが届く。子どもにどう説明したらいいか、悩む大人も少なくない。
松田さんは「大人が変に話題を避けると、子どもは余計に不安になるはず。大人だって分からないことはあるけれど、子どもに教えるとか、説明するとかじゃなく、『どう思う?』が大事では?」と話している。
コーナーは少なくとも4月末まで継続の予定。ジュンク堂書店三宮店TEL078・392・1001
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