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観光船「KAZU 1」(知床遊覧船のホームページから)
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観光船「KAZU 1」(知床遊覧船のホームページから)

 北海道・知床半島沖の観光船遭難事故で死亡が確認された兵庫県小野市の夫婦。市内で職場結婚し、ともに気さくで明るい性格と周囲でも評判だった。突然の悲報に、「本当にやりきれない」。元同僚や近隣住民らは一様に声を落とした。

 関係者によると、男性(66)は定年まで同市内のメーカーに勤務。女性(62)も同社に勤め、男性と結婚後に退職したという。

 元同僚(58)によると、男性は技術職として製品設計に携わり、検査業務の管理なども担当していたという。「物静かに仕事に打ち込みながら、周囲とも打ち解けて話す気さくさがあった。慕われる人だった」と話す。

 「まだ現実が受け入れられない。まさか…」と声を落とすのは、男性が利用していた市内の理容室店主(52)。25年前の開店以来、店に通い続け、最近は息子の仕事の手伝いのことを楽しそうに話していたという。「一言で表すなら『笑顔』。一緒にいると安心できる人だった。あんなにできた人には出会ったことがない」と嘆いた。

 女性の小中学校の同級生で、子どもの頃から親しかった同市の団体職員(62)は「遊覧船が沈んでいく時の恐怖を想像するといたたまれない。気持ちの整理がつかない」と絞り出した。

 女性とは50年以上の付き合いで「子どもの頃から気持ちの良い性格で、周りを明るくさせるような存在」だった。還暦を過ぎた今も仲の良い友人と一緒に集まり、しばしば食事をともにした。最後に会ったのは年明けの寒い時期。「新型コロナ禍が収束したら、また集まろうね」と約束したという。

 自宅周辺も悲しみに包まれた。近くの女性(34)は「まさか旅行でそんなことになるなんて。なんと言ったらいいのか」と目を伏せた。別の女性(67)は「(観光船の運航会社社長は)無責任だと感じた。(夫妻は)まだ若いから、退職後のこれからが楽しみだったろうに」と残念がった。

(杉山雅崇、岩崎昂志、小野萌海)

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